鬼の唐門から奥を覗くと、花園へと続く小道が奥へ奥へと続いていた。
帝釈峡の渓谷は平坦で観光客も多く行きかうが、登山地図にものっていない唐門の奥へと分け入るものはほとんどいない。
朝日が谷に降り注ぐ。
草花たちはそれぞれ、空を見上げお日様に向かって大きく胸を開いていく。
いち・に・さん・し
それぞれ体操を踊っている。
あまりにも気持ちがよいので、ザックを置き
花の小道でお弁当を頂くことにした。
おやおや、ウスバシロチョウが絡み合っているよ。
春だねー
梢からはオオルリの声が谷あいに響き渡る。
天国の花園ってこんな所なんだろうな。