植村 直己さんが、マッキンリーで消息を絶たれて29年が立ちます。
私の少年時代に、数々の冒険を行われたあこがれの人でした。
◆立ち止まって考えること
めまぐるしく流れていく日々。
そんな日々の中でもふと立ち止まり、心をゆるめる時間を作ることを大切にしていきたい。
◆仲間
一人ではなにも出来ないと思う。
大切な仲間がいればこそ、夢を見ることが楽しいのだとも思います。
◆15年後の君へ
今読んでいる本は数年前に中学校の合唱コンクールの課題曲にまつわる話。
15歳の頃はだいぶ前にすぎてしまったが、あのころの自分に手紙を書くとしたらどんな言葉を贈りたいだろう。
そして、15年後の自分にはどんな手紙を書くだろう。
◆植村直己のメッセージ
君たちに僕の考えを話そう
僕らが子供の頃
目に映る世界は新鮮で、すべてが新しかった
やりたい事は何でもできた
ところが年をとってくると疲れてくる
人々はあきらめ、みんな落ち着いてしまう
世界の美しさを見ようとしなくなってしまう
大部分の人は、夢を失っていくんだよ
でも、僕はいつまでも子どもの心を失わずに
この世界を生きようと思う
不思議なもの、すべての美しいものを
見るためにも・・・
いいかい、
君たちはやろうと思えば何でもできる
僕と別れた後も、そのことを思い出してほしい
やろうと思えば何でもできるんだ
1983年
「ミネソタ・アウトワード・バウンド・スクール」にて
植村直己(42歳)