読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

のろやま

身の回りの小さな発見と驚きを見つける旅に出かけたい

ちょっとこい、ちょっとこい

「チョットコイ」「チョットココイ」と窓の外からコジュケイの鳴き声が谷に響く。

川のあちら側とこちら側で二羽が競うように鳴き交わす。

あまりにもおいでおいでと、誘いにのって覗いてみると、林の中の枝先にとまって鳴いていた。

f:id:noronoyama:20170501074259j:plain

 

大正時代に中国から人の手で日本に渡ってきたコジュケイ

いまは、「ちょっとこい」という鳴き声も初夏の訪れを告げる風物詩のような気がします。

f:id:noronoyama:20170501074131j:plain

しかし立派な足をしているね。

コジュケイは日本のキジの仲間

オスとメスとの見た目の区別は非常に難しいとのこと。

でも、足を見るとすぐに分かるらしい。

なるほど。

左足の真ん中に「トゲ」のようなものが突き出している。

これは、蹴爪(けずめ)といって、雄にだけ備わっている。

 

f:id:noronoyama:20170501074525j:plain

海を渡り大陸から遠い日本に、連れてこられて来た生き物はコジュケイだけではないと思う。

人の都合で、外来種だなんだと言われることもあるけれど、原因は自分たちにあり、今ここにあって精一杯生きている生き物たちにあるのではないと思う。

地球はつながっていて命は地球上をつねに流れている。

気配を感じる

目の前をリスが木に駆け上り、イタチが岩の間に滑り込む。
冬の間、ひっそり静まりかえっていた森が、一気に生き物達の気配で満ちあふれてきた。

f:id:noronoyama:20170423120016j:plain

■気配を消す
森にはいるときにはなるべく気配を消して入りたい。
呼吸をゆっくり深く忍び足

f:id:noronoyama:20170423111327j:plain

木々の間を通り抜ける風を感じながら、

 山道の両脇の草むらに注意しながらすすんでいく。

f:id:noronoyama:20170423113824j:plain

神経を研ぎ澄ませ。

あらゆるものの気配を感じながら

f:id:noronoyama:20170423115330j:plain

武道の構えと同じように視線は一点を見つめるのでなく広く保ち、あたりの気配を漏らさないようにする。

f:id:noronoyama:20170423132149j:plain

時には目を閉じ、耳だけで感じることも大事だ 。

互換を研ぎ澄ますと、ほら。

いろんな息遣いが見えてくる。

f:id:noronoyama:20170423112714j:plain

 

生き抜くということ

がさがさ。
草むらから、ただならぬ気配を感じた。
なにかが、絡み合って争っている。

f:id:noronoyama:20170423143057j:plain
最初は共食いか!と思ったが、片方がやられっぱなしでもない。

お互いに、かみついたり、かみつかれたり。
勢い余って、草むらから岩場の上まで出てきてしまった。

f:id:noronoyama:20170423143118j:plain

にらみあい、威嚇しあう。
カナヘビは卵を生んで放置するので縄張り意識は無いが、トカゲは卵を産み落としたままとせずに守るという。

f:id:noronoyama:20170423143211j:plain

とするとこの戦いは、縄張り争いだ。
お互い命をつなぐため、必死に戦う。

f:id:noronoyama:20170423143151j:plain

日々繰り返される生きるための戦い。
強いもの、運の良い者のみが生き残る厳しい世界。

f:id:noronoyama:20170423143237j:plain

命輝き始めたくろんどの森のあちこちで、生き残りをかけた命の戦いがある。

f:id:noronoyama:20170423143208j:plain
よく見つめていると、そんな命の営みを感じ取れるチャンスが巡ってきます。

これからもそんな命の営みを感じる野山歩きを続けていきたい。

がんばれ!

f:id:noronoyama:20170423143226j:plain

 

カラスノエンドウとスズメノエンドウそしてカスマグサ

春の野原でよく見かけるカラスノエンドウ

紫色のかわいい花

f:id:noronoyama:20170422134658j:plain

カラスノエンドウに対してスズメノエンドウがあるというのは知ってはいましたが、今まで気がついたこと、ありませんでした。

あれ、同じような葉っぱで小さな花が咲いてるぞ。

f:id:noronoyama:20170422134303j:plain

あ!

これがスズメノエンドウなんだ。

とっても小さな可愛らしい花が穂先に集まって咲いている。

思った以上に小さな花です。

f:id:noronoyama:20170422132411j:plain

図鑑を見ると、カラスノエンドウスズメノエンドウの中間の大きさで

カスマグサというのがあるとのこと。

ああ!

これじゃない!?

なんと、一気にカスマグサまで見つけてしまった。

カスマグサ

ちゃんと見比べてみましょう。

カラスノエンドウスズメノエンドウ カスマグサ

f:id:noronoyama:20170422132348j:plain

f:id:noronoyama:20170422144116j:plain

 種の鞘はこんな感じです。

それぞれ特徴があり、ひと目でわかります。

 

カラスノエンドウ スズメノエンドウ カスマグサ

f:id:noronoyama:20170422143537j:plain

f:id:noronoyama:20170422132554j:plain

f:id:noronoyama:20170422134621j:plain

カラスノエンドウは、斜め上にツン!とすました感じ。

f:id:noronoyama:20170422134748j:plain

スズメノエンドウは、鞘の中に種2つの可愛いかんざし

f:id:noronoyama:20170422132545j:plain

カスマグサは鞘の中に種4つ

f:id:noronoyama:20170422134459j:plain

あとカラスノエンドウは、花の付け根に蜜腺があり、アリンコなどが舐めに来る。

f:id:noronoyama:20170422143742j:plain

スズメノエンドウ

そうそう、白いカラスノエンドウが私市植物園にはあるんです。

ある一帯だけの特別変異!?

不思議な光景です。

白いカラスノエンドウ

子供の頃

カラスノエンドウの鞘で増えを作ってよく遊んだな。

もう少しマメが太ってきたら、久しぶりに増え作って吹いてみよう(^_^) 

f:id:noronoyama:20170422134725j:plain

 

 

幸せのトンネル

裏山を見上げると、枯れ草色だった木々が緑に染まっていく。

あの場所ではどんな変化が起こっているのかな。

久しぶりに「くろんど」の里山に分け入ってみることにしました。

山萌ゆる

ムシャ、ムシャ、ムシャ

お腹をすかした生き物たち。

あちこちで柔らかいごちそうを、待ってましたとばかりにかぶりつく。

毛虫

見えないところでも、何かが起こってる予感がする。

虫こぶ

一般のハイキング道とは違う、数十年前に廃止された道をゆく。

ほとんど人がとおらないこの道は生き物の匂いで溢れかえっていて、

結界の中に入っていくような気がします。

ヤブツバキ

生き物の気配を感じながら尾根に出る。

このあたり尾根は、花こう岩が露出していて痩せており、植物の生育には非常に厳しい条件です。

でも、そんな厳しい条件に育つ一つの植物がこのコバノミツバツツジです。

ミツバツツジのトンネル

この時期、尾根伝いにピンク色のトンネルが出来上がり

通るものを両側から祝福の拍手としてくれる。

天仰ぐ

ミツバツツジのトンネル

狸に狐にイノシシ。

そして人も。

分け隔てなく迎えてくれる優しいトンネル。

超飛ぶ

幸せを分けてくれる、トンネルです。

コバノミツバツツジ

命生まれる場所

私市植物園は、別名「森の植物園」と呼ばれる。

それは、日本各地の木々を研究・保存目的で集めてた森であるから。

f:id:noronoyama:20170415141955j:plain

そして、鳥などが運んできたこの地で育つ見慣れた木々たちもそのまま大きくなっている不思議な空間。

f:id:noronoyama:20170415144010j:plain

 門を踏み入れるとそこは、黄色い野原が広がっていた。

年に一度咲き誇る、黄色い絨毯。

日本在来のタンポポは春だけ咲き、来たりし者を迎える。

f:id:noronoyama:20170415100951j:plain

 ヤブが刈り取られた崖のあちこちでは、シダが芽を伸ばし始めた。

古人は自然からインスピレーションを得て、伝統的な模様を編み出してきた。

f:id:noronoyama:20170415122954j:plain

 f:id:noronoyama:20170415122414j:plain

森はインスピレーションを生む場所

次々命生まれる場所

f:id:noronoyama:20170415123431j:plain

この森では、種を持たぬものも命つなぎ花開く。

f:id:noronoyama:20170415122133j:plain

小さきものも、大きなもの。

人里の小さな不思議な植物園の森に、多くの命が生まれ始めていた。

f:id:noronoyama:20170415122528j:plain

f:id:noronoyama:20170415123805j:plain

ともだち紹介

 私市植物園に一本のオニグルミがある。

f:id:noronoyama:20170415141917j:plain

そのまわりには、すーっと30cm~50cmのほそーい枝がひょろひょろと生えている。

そのテッペンの枝先の可愛い顔を覗きこみ微笑みかけるのが冬の楽しみの一つです。

しして春のある日、笑顔の上に素敵な髪の毛がモニョモニョといきなり生えてくるんです。

こんな感じに(^^)

ねー、ヒョロくん

ヒョロくん

ちょっとお友達を紹介しますね。

まるでパーマをかけたみたいだよ。

おしゃれのポンちゃん

f:id:noronoyama:20170409142701j:plain

木ってパット見ると同じだと思ってしまうけど、こうして顔をみて話しかけるとそれぞれの個性が現れて面白いね。

ニッコリぽんちゃん

f:id:noronoyama:20170409142324j:plain

口がおもしろいので、 おちょぼ口のチョボくんと呼ばれています。

f:id:noronoyama:20170409142457j:plain

あーあ、ちょっとアブラムシにたかられて困った顔のもっくんです。

f:id:noronoyama:20170409142530j:plain

そして最後に、可愛らしい一番年下の、あいちゃんです。

どうぞお見知りおきを(^_^;)

f:id:noronoyama:20170409142628j:plain