のろやま

身の回りの小さな発見と驚きを見つける旅に出かけたい

春遊山(ありがとう)

のろやまさんツガザクラを見に行こう。
炭鉱口にザックを下ろし、和弘さんと雨の稜線に向かって出発です。

ツガザクラ
のろやまさん、こっちこっち。
和弘さんの弾んだ声が響きます。

初めて出会う、高山植物は、よく来たねと、強い風に鈴を鳴らし私達を迎えてくれました。

北アルプスに自生する高山植物が、なぜか、この銅山で荒れ果てた山に群生する。
ガレ場と強い風。
他の植物が生息が難しいこの場所だからこそ、生きられる「ツガザクラ

鈴状の可愛らしい花を沢山咲かせ、辺り一面のお花畑が延々と続きます

叩きつける、風雨にと戦う武器を身につけたものだけがこの場所で生き残れるのでしょう。

この場所に連れてきてくれてありがとう。
まっていてくれてありがとう。

■蘭塔場
貴重な銅を得るためには数多くの命が失われきた歴史がある。
この蘭塔場は、失われた大切な霊を鎮めるために作られたとのこと。
銅山で最大のむらがあったこの場所も、静かに森に帰っていく

破壊と再生。
この繰り返しを見て、体験する。

鎮魂の祈りの場所

■帰る場所
よく帰ったね。
いつでも待ってるよ。
何時も懐を開けて待ってくれている黒子衆達

少しの間ですが、行ってきます。