冬に出会ったオウキンカメムシが巣食う木として知った「アブラギリ」
種子から採取される油を使って油紙を作っていたと知り、興味を持ち
私市植物園の職員の方に植えられているか場所を聞いた。
アブラギリってありますか?
シナアブラギリなら桜山のところにあります。
シナではなくアブラギリを見てみたくて(^_^;)
すぐにはわからないので調べておきますね。
シナアブラギリは園路から少し離れた場所にあり、すこしわかりづらい場所にあった。
冬の間にそんなやり取りがあり、春には花が咲くだろうと待っていた。 20170517 シナアブラギリの花
5月にシナアブがギリの花が咲き、アブラギリの植えてある場所にも立ち寄ってみたがまだ咲いていなかった。
6月に入ったある日、覗いてみると白い小さな花がアブラギリの周りに落ちていた。
■アブラギリ
トウダイグサ科の落葉高木で、種子を絞り桐油(きりゆ)を採取することが出来る。
葉の形はキリに似る。葉の基部には柄のついた蜜腺が1対ある。
花は6月頃咲き、5弁で白く径3 cmほど、円錐花序をなしよく目立つ。
果実は円いさく果で6個の大きな種子を含み、秋に熟す。
下駄の材料は桐にまさるものなしと古くから言われるが、
アブラギリは桐の代用として使われることもあったという。
種子から採れる桐油は不飽和脂肪酸を多く含む乾性油であるため、
塗料や印刷インキ、油紙の材料として盛んに使われたという。
秋になり、実を見るのが楽しみだ。
できれば少し絞ってみたい。