のろやま

身の回りの小さな発見と驚きを見つける旅に出かけたい

高野山女人道

高野山女人道。空海が開いた高野山は、明治初期まで女人を受け入れてこなかった。しかし信仰心の厚い女性達は、少しでも近くから拝みたいと、高野の盆地を囲む山尾根沿いまで参拝を行い、女人道は作られてきた。

南海電車「極楽橋」下車、前日の夕立の後が残る不動坂をゆっくりと上っていく。
ケーブルカーでは5分のところ2時間ほどかけて上り詰めると、高野七口の内、唯一現存する、女人堂が迎えてれます。
このような、高野山に入る主な参拝口が7ヶ所あり、高野七口と呼ばれていました。

ここから、伽藍(がらん)はすぐそこですが、この門から中には入れないため、山尾根沿いの細い道をたどります。


今回の高野山入りの目的のひとつが、世界遺産劇場の運営の手伝いです。
世界遺産劇場は、日本各地の世界遺産により親しんでもらおうと、各分野のアーティストと共同でコンサートを開いています。プレイベントで開催されている写経体験は、大師教会で行われました。

初めての写経を体験したのですが、一時間ほど静かな境内で写経をしていると、いろいろなことが頭に浮かんでくるものですね。楽しい体験が出来ました。

メインイベントコンサート
コンサートの終わりとともに、日も落ちていきます。
翌朝、奥の院は光の渦に包まれて、神秘的な雰囲気をまとっていました。


昨日は、大門口までの散策でしたので、二日目は、大峰口から通常とは逆のルートで大門口をたどります。

彌勒峠の祠
大滝口(ろくろ峠)付近からは、根本大塔が木々の間からちらりと見られます。女性達が人目大塔や、金堂を見ようと首をろくろ首のように伸ばしたと言われているそうです。ここは、熊野への3本の参拝道の一つ、「小辺道」の始点にもなっています。


高野山を後にし、下界へと戻っていきます。
また、機会があれば、今度は世界遺産道の道「町石道」をたどってみたいと思います。