そういえば、子供の頃好きだった「日本昔話」
紀州の山奥の猟師の話があったのを思い出す。
さあ、迷った猟師のように、私も霧に巻かれてさまよってみよう。
白い優しいベールに抱かれて、次第に森は色を無くし
白一色の世界へと変化していく。
今までいた世界から、不思議の世界へ
刻々と変わる不思議な世界
小さな池が現れ
あちらの世界への入り口が開く。
おそるおそる、足を踏み入れてみると、そこはすばらしい世界が待っていた。
なんと美しい世界なんだろう。
耳を澄ますと、遠くから鹿の鳴き声が聞こえ
小さな小鳥の鳴き声も聞こえてくる。
そうだね。
ここは、人の世界ではない。
心の世界。
忘れていた呪文をそっとつぶやく・・・・