多くの人々を魅了する室生寺。
一度訪れてみたかった芭蕉。所要が終わった夕暮れに訪れることが出来ました。
人影まばらな、雨の太鼓橋を渡り境内に向かう。
仁王門側の池では、モリアオガエルの卵が雨に揺れていました。
モリアオガエルの卵。触ってみると見た目と違いプルプルと結構硬いゼリー状です。
もっと柔らかい、泡のようなものだと思っていました。
何事も、見て・聞いて・触って・臭って・味わってみないとわからんなーと今更ながらに驚きました。
階段の下から、金堂の屋根が見え隠れする。
中に祀られている仏像は、平安時代のものという。
優しげで素朴な表情がとても印象的でした。撮影は出来ませんので、そっと心に仕舞いこんでおきます。
閉館間際の訪問となったため、本堂へのお参りを簡単に済ませ、先に進みます。
数年前の台風で大きな被害を受けた、五重塔も多くの人々の支援で復旧されていました。
さて、室生寺の魅力は、ここから奥の院への道だと私は思います。
鬱蒼とした大木が生い茂る奥の院への山道は心休まる場所。
「ゆっくりとお休みください」、急坂を登り切った私に、お坊さんが声をかけて下さいました。
雨音を聞きながら、時間の流れに身を任せます。
当日は夏至。一年で一番お日様が長く見守ってくれる日。
雨の中、ゆっくりと夕闇が迫って来ました。