のろやま

身の回りの小さな発見と驚きを見つける旅に出かけたい

美濃禅定道「扉の向こうの記憶のこと」

はっ!

江戸の昔、梯子の上で芸を披露した職人を思い浮かべた。

触れると柔らかな森の若葉たち

瑞々しく、生き生きとして生命力にあふれている。

おーばーけー

娘が小さなころ、前髪を垂らして「おーばーけー」と

ふざけて遊んでいたのを思い出す。

記憶の蓋がふとしたきっかけで開くことがある。

一つの記憶から、次の記憶へと

楽しかった思い出が、つらかった思い出が。

もどかしい

何だったかな。

思い出したいのに思い出せない。

何だったかな。

もう少しで思い出せそうだ。

そう。

あの時の事だ。