のろやま

身の回りの小さな発見と驚きを見つける旅に出かけたい

大切なもの(大工道具)

父は若いころから大工仕事が好きで、自分で小屋や家を立てたりしていた。
決して触られせくれなかった鋸や鉋。
まっすぐに一定の速度で切れていく板。
気持よく削られていく木肌。
そんな父を間近で見ながら育った私は、小さいながらいつも手伝う、手伝うと、まとわりついていた。

中学の頃になって一緒に仕事を手伝うようになり、いろいろ経験させてもらった。
一人前に手伝っているつもりになっていたが、今思うととてもたくさんカバーしてもらっていたと思う。
こつこつ、一つ一つ組み上げていく大切さ。辛抱強さを教えてもらった。
そんな父の背中も、帰省するたびに小さく感じるようになってきた。
今度、そんな事を語り合ってみたいと思うなと、この日記を書きながら思った。