朝。無性に高いところに上りたくなる。
乗っ取られる。
エントモファガ・グリリという糸状菌に取りつかれたバッタは
無意識のうちに、高いところを目指してしまうのだそうです。
初秋。
菌糸は、子孫を残すために虫を操る。
SF映画で、エイリアンに寄生されてしまった人間のよう。
不気味だが、なぜか気になる。
その仕組みはよくわからないらしい。
ある特定の者たちが増えすぎないように神がその仕組みを作ったのかもしれない。
最近では、昆虫防除にも応用しようとしているとのこと。
人の欲望には限りがない。
いつか大きなしっぺ返しが来るのではないかと思ってしまう。
しかし、欲望のままに生きるのもまた摂理。
人は、行き着くところまで行くしかないのか。
行き着く先は、どうなるのか神のみぞ知る。
そんなことを思ってしまう光景です。