のろやま

身の回りの小さな発見と驚きを見つける旅に出かけたい

寒蝉鳴(ひぐらしなく)

いつの間にか鳴き始めたセミの声が日常になり始めたかに感じた頃

ひっそりヒグラシが鳴き始める。

夏、セミたちは大地から抜けだし、希望に向かって向かって飛び出していく。

出会いを求めて危険の中へ。

そして、精いっぱい声の続く限り鳴き続ける。

生きるのは簡単ではない。

精いっぱい足掻いても、力尽きることもある。

でも、誰かが生き残れば命は続く。

ヒグラシの声が聞こえ始めた。

過行く夏を名残惜惜しむように。