朝日が差し込む午前中は、私市山手から土庄川沿いの谷あいの道が素敵です。
道端の草が光を浴び、少しずつ緑を増していくこの季節。
気温が上がり、地温が上がり、そして日が長くなると一気に成長が進みます。
草が刈り取られた道の脇に、ぽつんとカマキリの卵が残っていました。
無事小さないのちが眠りから覚めるといいですね。
住宅街を抜け林道を少し登ると、鬱蒼とした樫林に入ります。
社寺林として守られてきたこの辺りは、多くの巨石と樫の木がミックスされて独特の風景を作り出しています。
天井から差し込む光りに照らされる林床の輝きに見とれながらゆっくりと深部に分け入っていく。
まるで物語に出てくる、神殿に入っていくような気持ちになります。
森の木にと蔦が、お互いに生きようとせめぎ合っている。
小さな命、大きな命。
諦めずに力いっぱい上を上を目指しているように感じました。