沢沿いに一足早い線香花火が灯っていた。
夏の足音がすぐそこまで迫っている。
梅雨が来るまでカタツムリはお家の中に潜り込んでひとねむり。
今年もギンリョウソウが顔を出していたが、イノシシがあちこち掘り返していて毎年数が減ってきている気がします。
ギンランの咲いていた谷筋もたいそう荒れていた。
優しげな花穂をつけたスゲが優しく風に揺れていた。
春から初夏の装いに草たちも衣替え。
涼し気なチゴユリが沢沿いに咲いていた。
かわいいね。
木の上を見上げるとアケビの花總が木の葉の影にひっそりと灯りをともしていた。
上から下まで視野を広く持って歩いていると沢山の生き物たちの気配を感じることが出来る。
頼んでくれた?
遅咲きのスミレが名残惜しそうに語りかけてきた気がした。