黄色い花のホトトギスが林縁できらりと光っていた。
世の中には様々な種があることを当たり前のように思っているけれど、
思えば不思議なこと。
いや、同じものが何千回も何万回も、いや永遠に続くことの方が奇跡なのか。
コンピュータの世界で、一つのビットが0から1に変わることで、まったく意味が異なるように、
遺伝子という情報が一つ狂うだけで何かが変わる。
それが突然変異として、世に出て生き残れるか、生き残れないかは運次第
あるものには毒でも、あるものには、生きるために毒を取り込み身にまとい、
武器にしてしまうものもいると聞く。
どうやってそんな能力を身につけたのだろう。
トライアンドエラーで生き延びてきた不思議な能力
今、生き残っているものも
これから生き残るものも
長い長い道のりをこれからも歩んでいくのだろう。
いま、人の世を騒がせているウィルスと生き物との関わりも
結局は神様のみが、そのゆくすえを知っているのかもしれない。