山陰の日本海を望む道
バイパスが通り、今は忘れ去られた小さな漁村へそれる
小道へとふと足を踏み入れる。
海へと下り始めてすぐのところに小さな鳥居があり
ふと見上げると、そこには朽ちた小屋があった。
かつて村人が担いだであろう神輿がその朽ちた小屋とともに
その命を終わろうとしていた。
命あるもの
形あるものはいつか無に帰る。
悲しいことだけれど、仕方がないのだろう。
その奥には小さな祠の両側を狛犬が守っていた。
そのかをお覗き込むと、
何かを訴えているような気がして
思わず目を離すことが出来なかった。
じっと、こちらを見ている。
何かを伝えたいと言っている。
そんな目をしている。
北35.51940°, 東133.96050°