沢沿いの道に小さな花が無数に散っていた。
空を見上げると白い花序が風に揺れている。
真夏に咲く、リョウブの花だ。
若葉はご飯などに混ぜて食すことが出来、飢饉などの補助食として利用されてきた木だ。
ふわり、綿毛が目の前を通り過ぎる。
そこだけ空気が淡く和らいでいた。
この道を上がるのは久しぶりだ。
こちらにも白い花が。
秋にきれいな実が目を楽しませてくれる、ヨウシュヤマゴボウだ。
もう少し上がると、涼しい水練池の東屋だ。
今日はのんびりとここで読書。
風を感じ。
音に耳をすませ。
時の流れに身を任せる。
心のスイッチをOFFにして。
忘れていたものを思い出す。
大切にしたい時間です。