のろやま

身の回りの小さな発見と驚きを見つける旅に出かけたい

2014-01-01から1年間の記事一覧

大雨時行

大雨時行(たいうときどきにふる) 梅雨が開け、夏本番の頃。 先人の知恵である暦を見ると、「大雨が時ふる」と注意を促す。 おもしろいな、天気図に「ほとんど停滞」って書いてある。 天気予報を聞いていると、太平洋に停滞した高気圧に押し流され、 大陸側…

夏の光

8月に入り、日に日に日差しがきつくなり、森のなかに逃げ込みたくなる。 森のなかでは、小川が流れ、木々を揺らす風が優しく頬を撫でてくれほっと一息つくことが出来る。 谷沿いの道では、小さなちいさな「ありんこ」が行列を作って、黙々と働いている。 偉…

生きるって

里山は、日一日と緑濃く、命が凝縮した道となる。 そんな道を歩くのが楽しい。 四季折々。 ふつうに歩けば30分程度の道のりを、きょろきょろしながら歩くと2時間は楽しめる。 あれだけニョキニョキ生えていたキノコ達も、梅雨明けと同時にあっという間に…

変身

出会いは突然にやって来た。 夜、道を歩いていると、小さな小さな蝉が歩いていた。 そっと、家の柿の木に。 いらっしゃい。 00:08 なんどか、お家に招待したものの、いつも最後まで見届けることが出来ず 睡魔に負けていた。 01:17 今度こそ、頑張るぞー! パ…

おいしい待ち時間「土用干し」

1ヶ月前に仕込んだ梅干しが、いい感じに色づいた。 梅雨も開けたし、さあ、土用干しです。 今年は2kgの梅を漬け込みました。 さあ、あとはこのまま取り込んで、来年までゆっくりと待ちましょう。

雨音

私市植物園のお気に入りの東屋で、のんびりしていると、突然雨が降り始めた。 いくオクターブもの音が重なり合い、互いに語り合いながら 歌を歌う。 強く、弱く響く雨音が心地よい。 空気が湿り、雨足が強くなる。 時折吹く風に木々の葉が揺れ、ざわめきを起…

大暑

大暑「たいしょ」 快晴が続き、気温が上がり続けるころ。 一年で一番暑い季節がやって来た。 水遊びが楽しい季節。 人それぞれの暑さのしのぎ方。 私は木陰でのんびり昼寝かな(^_^;) しかし、節気を気にすると、本当に季節季節をうまく言い表していて感心し…

相棒

身近な自然とのつながりを大切にし、小さな瞬間に驚きを持ちたい。 小さな子供たちにも、絵本のように楽しめるような雰囲気にしたいと 綴っている「のろやま」。 そんなブログの片腕であるカメラとのつきあいは、 小さなコンデジから始まり。 ルーペとコンデ…

きのこ「縁の下の力持ち」

きのこ 魅惑の生き物。 その凛とした美しさはに、魅了されてしまいます。 また、キノコを食す時、先人達がどんなに苦労したのかと思います。 人は、生きるため、そして美味なるものを求め、多くのキノコを口にし 自ら体験してきた。 すばらしい味覚を求めて…

帰り道

剣山からの帰り道。 ふと目についたお地蔵さん脇に、車を止めて、ヒュッテで握ってもらったおにぎりを、 ほおばっていると「遠くからきたんだね」と、おじさんが声をかけてきた。 このお地蔵さんは、わしが小さい頃からここにいらっしゃる。 昔は、この辺り…

山小屋のこと

■山頂の安心 山頂にある山小屋があることで、多くの人が安全に、そして安心して山を楽しむことが出来ると思う。 無人の小屋もいいものだけど、暖かい灯がともり、笑い声の響く営業小屋も魅力的。 いろんな人々がこの一つ屋根の下に集まって同じ時を過ごす。 …

小暑「蓮初開」

■しょうしょ 暑さがだんだんと強くなっていくころ。 小暑と大暑の間を暑気といい、これから夏本番に入ります。 蝉が鳴き始め、梅雨明けも間近。 暑中見舞いを出し始めるも時期でもあります。 ■第三十二候 はす はじめて ひらく 夜も深まる闇の中で、蓮の花は…

剣山「楽しみ続く」

雨垂れの音。 風にカタカタと揺れる窓の音。 音が醸しだす記憶。 山小屋にはゆっくりとした時間が流れる。 夜半にふと目が覚めると、外がざわめいている。 満月の夜。 山頂は雲に覆われていた。 夜中に何度も窓を開けるが、まん丸のお月様には出会えそうにな…

剣山「集う場所」

友と集う場所があり、道が続く。 幸せなことだ。 春ゼミの鳴き声が遠くから軽やかに響きわたり、天から木漏れ日が涼しげに降り注ぐ。 台風の被害もほとんどなかったようだね。 よかったよかった。 見ノ越峠から始まる、ヒュッテへの足取りがいつもより軽く感…

剣山「再会」

5月 西赤石山で見た松ぼっくりの赤ちゃんは、夏を前に、黒くたくましくなっていた。 季節は確実に進んでいた。 5/17西明石 四国を訪れるたびに、新たな魅力と出会うことが出来る。 それも、猿板の皆さんたちのおかげだと思います。 感謝感謝です。 7/12剱山…

食虫植物

この看板。 好き。 丁寧に作られていて、見ているだけで楽しくなる。 栄養が乏しい沼地の片隅では、植物も狩りをする。 こんなのでガッツリ掴まれたらさぞ痛そう。 小さな頃、田舎の畑の大池の側に生えていたモウセンゴケ。 今でもちゃんと生えているよと、…

小さきもの「それぞれの居場所」

キノコがいったん目に付くと、目線が地面にはりついてしまう。 19 いつもはすっと通り過ぎる道ですが、目線を変えてじっくり 見てみると普段とは違う景色が見えてくる。 じっくり見ていると、だんだんと、それぞれのきのこが好きな場所があるんだと分かって…

小さきもの「森の鎖」

あっと思った瞬間には、世界のすべてが大きくなっていた。 まるで、太古の世界にタイムスリップしたようです。 すごい、こんな世界が広がっているんだ。 きらきらと輝く森の妖精たち。 森は、この小さな小さなキノコ達がいて初めて、循環の鎖がつながるんだ…

小さきもの「異世界へ」

この世は、大きな者と小さき者とが存在する。 いつか大きくなってみたいなーと、小さき者は思う。 大きな者は、小さくなってみたいなーと、思っている。 大きくはなれないけど。 小さくもなれないけれど。 運が良ければお互いの世界を覗ける瞬間があるんです…

梅雨

大いなる循環の季節「梅雨」 天から滴った雨は、木々を潤し、大地に深く深くどこまでも沈んでいく。 南の島では梅雨が明けた。 季節の神様が交代するのももう少し。 たらふく、水を飲んでおこう。 すてきな雨の季節。 名残惜しいきもします。 存分に雨の風情…

記憶「1枚の写真から」

今日、1枚の写真から、何十年ぶりの出会いがあった。 突然いなくなった友。 忘れていた記憶が、一枚の写真と。 一言のコメントで、鮮やかに繋がった。 FBより借用m(__)m 小さな思い出が、粒となり、次々に思い出が蘇る。 まさに記憶の連鎖。 不思議な出会い…

思いの数

雨上がりの水玉。 大きな蓮の葉っぱに、ぽろりん。ぽろん。 風に吹かれて、ゆーらゆら。 なにか、まあるい、まあるい。水玉の中で動いているよ。 顔をそっと近づけてみると、小さな小さなミジンコが閉じこめられている。 ミジンコから外の世界を見てみるとど…

おいしい待ち時間

日が暮れるのが遅くなったねー。 一年で一番、昼間が長いとされる「夏至」の頃 スーパーを覗いてみると、完熟の梅が並んでいた。 早速、梅干しを作ることに。 美味しくなあれ。 美味しくなあれ。 念じながら、あとはじっくり待つ。 このじっくりと待つという…

小さな声

ぽとり。 ぽとりと、めぐみの滴がしたたり落ちる、雨上がり。 小さな声で、小ささな小人と話していたら、小さな頃の思いでがよみがえってきた。 つやつやと光る黄色の実。 黄色の実って幸せを運んでくるってほんとかな? 色づき始めた黄色の実。 口に含むと…

散歩にて

梅雨の季節。 可愛らしい小さなキノコが顔を出していた。 もうすぐキノコの季節かな。 桑の実も真っ赤に熟して美味しそうです。 家の庭のジューンベリー。 そろそろ収穫時かなと思っていたら、あっという間に 小鳥たちに持って行かれちゃった。(^^) あれほど…

うれしいこと「土佐からの贈り物」

「ハナニラ普及委員会」会長より嬉しい荷物が届きました。 ワクワクしながら箱を開けてみると、楽しい写真&お手紙とともに びっくりがたくさん。 本当にありがたいことです。 さあ! これは、家で食べるにはもったいない。 早いこと山に登って食せねば。 と…

私市の棚田

田植えが終わった直後の田んぼ. この風景の一角に、私の借用している菜園が有り、畑絵通う時。 また通勤の行き帰りやなどでよくこの道を通ります。 四季折々の他の変化は、ほんとうに美しいと思います。 この景色にみんな心惹かれるのでしょう。 散歩のコー…

幸せのタネ

緑が濃くなり花の季節は終わったかのようであった尺時の谷。 梅雨に入ると同時に、あちこちで、初夏の花が咲きはじめ、 尺冶の谷を輝かせていた。 カタバミ 蝶もあちこちで飛び交っている。 6 あ! 今年もササユリが咲き始めていた。 優しくも、凛としたその…

お気に入りの場所

もそもそ。 もそもそ。 ふと、地面をみると、地面が動く。 なんだろう。 しばらく見ていると、あちこちからミミズが飛び出してくる。 たぶん、モグラだ。 ほんとうに漫画に出てくるように、木の葉がもこもこと盛り上がる。 しかし、ミミズはなにを感じて飛び…

本当の名前

あれ!晴れているじゃない。 天気予報が外れた週末の朝。 くろんど園地へと散歩に出かけました。 梅雨に咲き始めるからツユクサ!?なのかな。 名前を付けた人には、ほんとうによく観察されています。 でも、名前ってなんだろう。■本当の名前 万物には、すべ…