のろやま

身の回りの小さな発見と驚きを見つける旅に出かけたい

2015-03-01から1ヶ月間の記事一覧

楽しい季節

春を待ち焦がれた者たちに、祝福の時を告げる「はるこがねばな」が顔を出した。 まん丸の花芽が、ぱかっ!、ぱかっ!と音を立て開いていく。 我先に、遅れるな! 少しでも早く、手を広げ、太陽の光をたくさん受けようと、急に森が騒がしくなり始めた。 上を…

春の合唱

ねえねえ、妖精って見たことあるかい。 よく、絵本に出てくる妖精? そうそう、その妖精だよ。 一度見てみたいと思わない? うん、見てみたい。 よし! じゃあ、いっしょに春の森に出かけてみようか。 あそこ、あのぼーっと光っている木の下だよ。 あの木の…

光の卵

よーいどん 日に日に色が変わってきた。 ついこの間までは、凍りついた音のない世界だったのに ある日を境に、草たちがつぎつぎと産声を上げ始めた。 冬の間、ひっそりと小さく光り輝いていた宝石たち。 そのちいさな光の中には命が宿っていて、そとが暖かく…

伯耆大山「良い日和です」

春を思わせる陽気の大山には、たくさんの人が集まってきていました。 雪山初心者の私から見ても、危ないなーという、下り方をされている人が大勢なのには、驚きました。 楽しいはずの山遊びが、ちょっとした道具や、足の運びかたで、苦しいものになってしま…

伯耆大山「変化の季節」

大山の裾野に広がる広大なブナ林 葉の落ちた林と白い地肌のコントラストが素敵です。 日が当たると、ぽかぽか陽気。 登り始めて直ぐに1枚また1枚とシャツを脱ぐ。 周りを見るとブナ達も、白い衣を脱ぎ始めたようです。 雪は天然の掛け布団。 雪の中は、外…

伯耆大山「思い出の山」

夜が明けきらない中、先週開通したばかりの「東広島呉自動車道」を使い進路を、中国地方最高峰「大山」へと向ける。 この時期の山陽の山沿いの盆地は、霧で覆われる日が多い。 霧の向こうに登り始めた日の光を楽しみながら約4時間のドライブ 中国山地を越え…

ご先祖様のこと

春分の日と秋分の日。 季節の変わり目にお墓参りをする習慣はいつからあるのだろう。 善通寺 ■春分の日 春が見直に感じられ始め、生き物達も恋の歌を奏で始め 「自然をたたえ、生物をいつくしむ日」 そして「春のお彼岸」の頃 先祖代々続いているお墓を大事…

土佐の「おきゃく」2015

日曜日が雨予報のため、今回の土佐帰郷は猿板三昧となりました。 しかも、土佐のおきゃく2015の真っただ中。 白髪山から下りてきた二次会は、「おきゃく」に出演している「とらっく」のみなさんとの 楽しいひと時を楽しむことが出来ました。 しかし、なんな…

白髪山「楽しいね!」

稜線の雲は消えどこまでも続く青空が続きますが、風はまだ強い。 今日はあそこの避難小屋でお昼にしますか。 あの小屋には、このあいだ遭難者が3日間逃げ込んで、ヘリで救出された場所なんですって。 十分な準備と経験と判断で、いろんな人に迷惑のかからな…

白髪山「幸せなこと」

変化の瞬間に立ち会え、心震え、しばらくぼーっと放心状態。 「さあ行くよ!」と声がかかる。 白髪分岐まで行ってみようよ。 近くに避難小屋もあるし、風の具合を見ながら考えよう。 上り詰めた白髪山山頂から、再び樹林帯にはいると、 わずか地上空に残って…

白髪山「雄叫び」

頂きに上り詰めた瞬間、天から一転の光が差し込み一斉に世界が流れ始めました。 山と雲がせめぎ合い 山塊に雲がぶち当たり せりあがり雄たけびを上げる。 なんと壮大な景色なんだろう。 この瞬間に出会えてよかった。 来てよかった。 言葉もなく、ただただ、…

白髪山「白い異の世界」

はるかな天空を流れる雲 手を伸ばしても届かない雲 いつも見上げているだけだけの雲 雲の中はどんな世界なんだろう。 さきほどまで、鶯が鳴き喜びに満ちあふれていた世界にいたのに いつの間にか白の世界へと足を踏み入れていた。 乳白色の気体が体にまとわ…

白髪山「さあ行くぞ」

この冬、何度目の四国なんだろう。 今回は、いろいろお世話になった「岩と雪」の峰さんが駆けつけてくれた。 いつも電話ではお世話になっていました。 本当にいろいろとありがとうございます。 「お散歩ブログがいつの間にか、がっつり雪山登山になっている…

目覚め

御形(ごぎょう) 春の七草のひとつ。 七草粥の頃には、もっとちぢこまっていたが、ここのところぐんぐんと 大きくなってきました。 枯葉の布団を脱ぎ捨てて、暖かくなったなーと、次々と顔を出す春の草花たち。 秋から残っている、残り葉が春風にゆらりと揺…

産声

冬を越した越冬芽が一斉に産声を上げ、目覚め始める。 やがて小さなささやき声が、ざわめきに変わり大きなうねりとなって森を覆い始めた。 森の目覚めの時がきた。 長い冬をじっと堪え忍えたからからこその喜びの声。 あっちでも、こっちでも。 笑顔が溢れる…

宴の始まり

梅の薄明りのような景色は何とも言えない暖かさを感じさせてくれる。 桜の華やかさもいいものだけれど、梅の控えめな、優しささが私は好きです。 かすかな香りとともに、淡い光が天から舞い降り、冬がれた森の中の その場所だけに春が一足やってきたかのよう…

啓蟄(けいちつ)の畦道

とんとんとん。 とんとんとん。 もう春だよ出ておいでと、誰かが戸を叩く。 命あるもの、いっせいに目をさまし空に向かて大きな背伸びを始めるころのことを 古の人は「啓蟄」と呼んだ。 啓は「ひらく」、蟄(ちつ)は「土中で冬ごもりしている虫」 日が長く…

草木萌動(そうもくめばえいずる)

春雨降り、地ゆるみ始め、草木が一斉に芽生え始める。 しとしとと降り続ける雨は、雪を溶かし、凍てついた地を一気に目覚めさせる力を持っている。 生き物はどうやって春を感じるんだろうと不思議に思う。 だけど、人も春を感じる力を忘れてはいない。 日頃…

鶯鳴く

まどろみの中、窓の外から春の声が聞こえた気がした。 そっと窓を開け耳を澄ます。 ホーホケキョ。。 あ、鶯(うぐいす)だ。 今年始めての鶯の声。 ※これはお正月の地鳴きのときの鶯 小さな幸せを感じ、春の訪れにに感謝する。 今年も無事に春ががやってき…

畑始め

近所に借りた30坪ほどの畑 手間かけず、植えっぱなしでほったらかしの畑ではあるが、毎年そこそこの収穫を楽しむことが出来ている。 寒さゆるみ、霜が降りなくなり田起こしが始まる頃、ジャガイモの植え付けとなります。 このジャガイモ達は数年前の物 世…