朝目が覚めると、こんこんと雪が降り続いているが、暑い雪雲に覆われている空から、時折太陽がうっすらと顔をのぞかせる。
いつのまにか、世界は白の女王に魔法をかけられ、あっという間に姿を変えていく。
その変化は見ているものの心を捉えて離しません。
すべての音が吸収され、無音の世界が広がる。
雪は夕方には止み、まるで空気全体が命を得たように山々から霧が立ち上がる。
まるで空気がのたうち回っているようです。
変化の一日が終わり、真夜中には、まんまるな月が冷えきった空に明るく輝く。
不思議なことに、日頃街で暮らしていると気付かない空気の変化ですが、森に出かけるとその変化の激しさに驚かされます。
素敵な変化を楽しめた一日でした。