2018-02-24 串本「大地の記憶」 海の向こうに見えてきた、大地の記憶。はるか彼方の記憶がよみがえる。 この地に太古の龍がいた頃、地より火吹き大地割れ龍飲み込まれたという。大地に飲み込まれた巨大な龍は地の底で眠りについた。 長い長い時ながれ、大海の水により洗われ、再び日のもとに姿を表し闇の幕が開くごとに、龍の背骨の後ろから日が輝き、時に遠く悲しい歌を奏でるようになったという。 多くの命が現れては消へ。消へては現れるを繰り返す。 すべてはその繰り返し。寄せては引き、ひいては寄せる海のように。