初夏の森に
点々と小さな巻物が落ちていることがある。
そして、往々にして鋭利な刃物で切り取られたかのような
葉っぱも乱雑に散らばっている。
その犯人は、オトシブミの仲間
森には沢山の不思議が散らばっていて、
探偵になって犯人を捜してみたりすると
新たな楽しさを発見できたり、
思わぬつながりに驚くことがある。
巻物の中を一つ取り上げ、読み解いてみると。
その中には小さな小さな一粒の黄色い真珠が包んであった。
ごめんね。
へたくそだけど、そっとまた包み直して元に戻しておいた。
こちらもオトシブミの仲間なんだと思います。
オトシブミの仲間はたくさんいて、種類によって好みが違うとのこと。
地面に落ちるお手紙だけでなく、枝先で短冊のように揺れている手紙もまたいいものです。