カナカナカナ、急登の尾根を上がり一息ついたブナの森には
ヒグラシの声が響いていた。
そっと立ち止まり目を閉じると、梢の中からカエルと声がする。
モリアオガエルかな。
岐阜の高度1000mより上に位置する森は、急速に季節が進み始めている。
春の芽吹きと、初夏の匂いがごちゃ混ぜになっている感じです。
※ヤマトユキザサ
※マイズルソウ
高度を上げると、早春の花が顔を出す。
100m高度を上げるごとに0.6℃気温が下がる。
雨が降るたびに雪が解ける。
※ミツバオウレンとイワカガミ
図鑑のページをめくり、あなたはだあれと探してみる。
一人ずつの名前探し。
※タニギキョウ(図鑑:山に咲く花P88)
山地の木陰に生える高さ10cmほどの多年草
通ううちにこの地域の植物の名前も分かるようになってきた。
季節ごとに通うこと。
山の様子、森の様子を感じること。
段々と自分の好きな場所と季節が定まってくる
※マイズルソウ
奥美濃近辺に通い始めて3年目
通うほどにこの地域の魅力を感じ始めている。
※ツクバネソウ
イワハゼ(アカモノ)
見渡す先に見える白山の雪もだいぶ解けてきた。
今度はあちらに行ってみようか。