前日の大雨の影響で家を出る時は、垂れこめた雲が山々を覆っていたが、
下呂温泉から少し東に位置する、白草山の桂の沢につくころには、
夏の日差しが差し込み始めていた。
森の環境で姿が変わる。
この森の銀竜草はひょろっとしているんだ。
それになんだか陽炎のように白く淡い感じがする。
アマドコロの花をチョンとつついてみると
ゆらゆらと揺れて涼し気な音がした。
近くの草むらの先っちょがなんだか折りたたんだようになっていた。
誰かいるね。
ちょっと覗いてみよう。
あ、やっぱりね。
小さな蜘蛛が中に隠れていました。
こうやって待ち伏せしているんだね。
歩く森は、いろいろな生き物があふれだしていた。
気を付けてみると、あっちにも、こっちにも。
誰がいるのかな。
ついつい気になる草むらが。