のろやま

身の回りの小さな発見と驚きを見つける旅に出かけたい

私市植物園

梔子(くちなし)

梔子(くちなし) アカネ科クチナシ属の常緑低木 花言葉:「幸せを運ぶ」「清潔」「私は幸せ」「胸に秘めた愛」 果実は山梔子(さんしし)と呼ばれ生薬の一つである。 調べてみると花弁は、わずかに甘みがあって、芳香があり、生のままでも口にすることがで…

ヒスイラン

私市植物園。 いつもは静かな、乾燥地の植物達が集められたエリアが時折にぎやかになる。 このエリアには、砂漠や高地を住処とする者達が独特の警官を作っていて どこか別世界に迷い込んだかのような錯覚を受ける。 5年ぶりに咲はなを開いた「プヤ・アルペ…

小さな夢と大きな夢

天から雨降り地を潤す。 季節に寄り添い草木は育つ。 春芽生え、成長期を迎えた草木達に恵みの雨が降り注ぐ。 ごくごくごく。 緑の子供達がおいしそうに水を飲む。 草木達が、水と楽しげに戯れる姿を楽しみたければ、 雨上がりに出かけてみよう。 くるくると…

素朴な幸せ

この世に生を受け、命を宿す。 たんんたんと、日々を過ごすこと。 営み。 素朴な幸せ。 心あたたかく保ち、包み込む。 なにももとめず、ほしがらず。 そんな暮らしに幸せを感じる。 よろしければクリック下さい。

アゲハ蝶の観察

小学校の夏休「自由研究」という宿題があった。 3年生か4年生の頃だったか、揚羽蝶の観察日記を付けたことがある。 庭の裏にあった、金柑の葉に産みつけられた1mm程度のまんまるな小さな卵を、イチゴかブドウのプラスチックの容器に入れて毎日にらめっ…

ドクダミ「優しい想い出」

ドクダミの花は実ははっとするほど美しい。 産着に包まれた赤ちゃんが、ゆっくりと花開き大きくなっているような姿。 この美しさに気がついている人はどれぐらい居るんだろう。 さわると独特の臭いを放ち、暗いところを好む花なので、あまりじっくりと見たこ…

花筏(はないかだ)

夏の日差しが感じられる頃になると、葉っぱの池にこぎ出す小さな小さな花が咲く。 花の名は、「花筏」 どんな人が、名付けたのかかな。 そこに、あることを知らなければ、通り過ぎてしまうように目立たない小さな、小さな小さな花の筏。 よーく目を凝らすと…

霞の色が消える時

霞桜が咲き始めると、1ヶ月に及ぶ桜の季節は厳かに終わりを迎える。 淡い水彩画のような、桜の風景が私は一番好きだ。 若草色に淡い桜色を混ぜ合わせた、このコントラストこそ、春の景色のフィナーレにふさわしい。 そして毎年楽しみにしている、家の向かい…

祝福の歌声

若葉萌え始めた里山に霞がかかるような儚い桜が一気に花開いた。 山の中で若葉と融け合うい、夢の世界を見せてくれる霞の桜。 私はこの優しい色合いの霞桜が好きだ。 そして、数ある霞桜の中でも特別な一本の木があるのを私は知っている。 森のもののけたち…

四季のある国

お日様が天から舞い降りて、緑の野原に広がった。 ねえねえ。お母さん。 タンポポの海みたい。 春うららかな日差の中、子供たちが駆け回る。 年に一回のタンポポのお祭りが、今年も私市植物園にやってきた。 春はカンサイタンポポが一斉に咲き誇る。 今日は…

ゆるりとお昼寝

タンポポは来週が満開かなー 私市植物園が一番賑やかな季節がやってきた。 コバノミツバツツジも咲き誇り、いよいよ春本番 季節の大波がやって来た。 ありんこは忙しそうに働いているが、私はゆるりとお昼寝モード。 小春日和の中、まぶしくなり始めた日差し…

オニグルミのパーマ

秋に葉を落としたオニグルミは、冬の間静かな眠りにつく。 20150131 その寝顔は、とても愛らしい寝顔で、私市植物園に訪れる旅に会いに行くのが 毎回の楽しみになっていました。 20150117 冬山を遊び歩き、しばらくぶりに会いに行った3月末のある日、ほろり…

櫻守という仕事

「古代より日本の伝統の櫻は朱のさした淡緑の葉とともに咲く山桜」 「染居吉野ばかりが日本の桜ではない」と あまたある日本固有種・古来種を残そうと努力を重ね続けた 「笹部新太郎」の想いの私市植物園の櫻山には染居吉野はない。 ここの櫻山には、約50…

設計図

木の芽の折り紙の設計者は誰なんだろう。 カエデ とても素敵な手先をしていたんだろうな。 丁寧に折りたたまれた折り紙は、設計図通りに開いていく。 堅く閉じていた花芽がほどけてきた。 誰かが、ポンとスイッチを押したのかな。 ユリノキ うわ、ハナイカダ…

山桜

二日前まで満開に咲き乱れていた枝垂れ桜は春嵐と共に、天に登っていました。 しかし桜山のお祭りはまだ終わらない。 この日、満開で迎えてくれたのは山桜。 淡い桜色の花びらと、赤い葉が同時に出てくる山桜。 ふたつの色が混ざり合い、より素敵な色となっ…

陰と陽の枝垂桜

今年も私市植物園の「枝垂れ桜のライトアップ」が開催された。 昼間のしだれが「陽」とすれば、夜のしだれ桜は「陰」 桜は、陰陽どちらの姿も魅力的です。 暗闇に浮かび上がる怪しげな光の島 あそこに行けば、なにな素敵な出会いがあるかもしれない。 そんな…

桜山に灯がともる

私市植物園の桜山に灯がともった。 私は、私市植物園こそ、桜の名所だと密かに思っている。 満開の桜の元、喧噪の中での花見も良いかもしれないが、 花を愛でながらゆっくりと寝ころび、ちびりちびりやるのが性に合っているが、 そんな場所はなかなかない。 …

楽しい季節

春を待ち焦がれた者たちに、祝福の時を告げる「はるこがねばな」が顔を出した。 まん丸の花芽が、ぱかっ!、ぱかっ!と音を立て開いていく。 我先に、遅れるな! 少しでも早く、手を広げ、太陽の光をたくさん受けようと、急に森が騒がしくなり始めた。 上を…

春の合唱

ねえねえ、妖精って見たことあるかい。 よく、絵本に出てくる妖精? そうそう、その妖精だよ。 一度見てみたいと思わない? うん、見てみたい。 よし! じゃあ、いっしょに春の森に出かけてみようか。 あそこ、あのぼーっと光っている木の下だよ。 あの木の…

目覚め

御形(ごぎょう) 春の七草のひとつ。 七草粥の頃には、もっとちぢこまっていたが、ここのところぐんぐんと 大きくなってきました。 枯葉の布団を脱ぎ捨てて、暖かくなったなーと、次々と顔を出す春の草花たち。 秋から残っている、残り葉が春風にゆらりと揺…

産声

冬を越した越冬芽が一斉に産声を上げ、目覚め始める。 やがて小さなささやき声が、ざわめきに変わり大きなうねりとなって森を覆い始めた。 森の目覚めの時がきた。 長い冬をじっと堪え忍えたからからこその喜びの声。 あっちでも、こっちでも。 笑顔が溢れる…

宴の始まり

梅の薄明りのような景色は何とも言えない暖かさを感じさせてくれる。 桜の華やかさもいいものだけれど、梅の控えめな、優しささが私は好きです。 かすかな香りとともに、淡い光が天から舞い降り、冬がれた森の中の その場所だけに春が一足やってきたかのよう…

東風凍解(はるかぜこおりをとく)

■あれれ、南天の実が一つ、ぽつんと残っていた。 あちこちの家の庭先などに植えられている南天。 お正月にはたわわに実っていたけど、1ヶ月の間にどこの南天もほぼ実が無くなっています。 関東では梅の蕾が膨らみ始めたということですが、関西ではまだ堅く…

大寒の頃

木々眠る春を待つ。 じっと見を縮めて春を待つ。 待っていると、少しづつ日が伸びる。 人は時を感じるすすべを忘れたが、森に生きる者達は時をしっかりと感じているようです。 一輪一輪と咲き始めた早春の花達 今は「大寒」の頃 まだ少し早いかな。 気の早い…

じっと待つこと

冬、木々は夏の衣を脱ぎ捨て眠りにつく。 衣を脱ぎ捨てた跡には、小さな窓から外を見みる顔がのぞいている。 窓の中は暖かい暖炉があり、とても居心地がよいようです。 みんなにこにこ笑いながら、お話ししたり、お気に入りの本などを読みながら、春を待って…

冬の雑木林

冬の野山は、天気が変わりやすい。 今まで晴れていたと思ったら、さーっと風がふき、雲が広がると 瞬く間に凍えるような寒さがやってくる。 小さな木の根の洞を覗くと、気持ちが良さそうなベットが作ってありました。 夜にはここで、まあるくなって、スヤス…

初冬の私市植物園

ユリノキから始まった、私市植物園のめくるめく紅葉も、ほぼ終わり。 木々は衣を落とし、眠り始めたようです。 来年の春までの厳しい冬を乗り切るために、 自分のお気に入りの色の布団を敷きつめる。 ぐっする眠りにつくために、紅に黄と錦の布団を敷きつめ…

いろさがし

色は光の反射によって変化する。 粒子の大きさによって変化する。 波長の長さによって変化する。 今から過去へ。 過去から未来へと、行ったりきたり。 時空のなかを行ったりきたり。 とても味気ない人生になっていただろう。 人は色に名前をつけ。 色を呼ぶ…

季節の架け橋

季節が変わるとき、植物たちには劇的な変化が起きる。 変化は苦痛を伴っているのか、それとも喜びに満ちているのか。 一切を無駄にしないよう、越冬にに必要なものを必死に体内に取り込み。 無駄なものが、外に出ていかないように、ぎゅーっと縮まる。 長年…

錦の植物園「変わらないこと」

仄かな甘い香りが漂う、錦の森「私市植物園」 そこは、様々な色が混ざり合う所。 濃い緑から、薄緑。 そして、黄色から紅葉へと移ろう色彩。 一処でこれほどの色が交じり合う場所を他にはないのではないでしょうか。 しかも、とてもやさしい色通しが混ざり合…