のろやま

身の回りの小さな発見と驚きを見つける旅に出かけたい

私市植物園

錦の植物園「休息」

春は桜 夏は緑 秋は紅葉 冬は白雪 四季折々に姿があり。 匂いがある。 植物は静かに、冬ごもりのための準備を始めた。 必死に生きるものは美しい。 光合成。 それは、植物に与えられた力。 夏、葉緑素により一生懸命水と光から澱粉を作り出し、丈夫な体を自…

心ゆるめる場所

ちょっと心をゆるめたくなったとき。 お気に入りの場所でのんびりする。 よく晴れた秋空のもと、みな思うことは一緒のようです。 思い思いの場所で、お弁当を広げ語り合う。 その場所気持ちいいんですよね。(^_^) おおきなカリンのぽろんと実が落ちていた。 …

気持ちがいいね

秋分の日。 秋が駆け足でやってきた。 彼岸のころ。 今年もきちんと咲き始めた彼岸花。 本当に不思議だな。 草刈の終わった野原に、淡い色の花が風に揺れる。 丘を登った先には気持ちのいい草原が広がり心地よい日差しが降りそそぐ。 お弁当を広げると、そこ…

水面に広がる小さな宇宙(セキショウモ)

■ セキショウモ(石菖藻)の雄花 お気に入りの相手を探しに、ゆらりと水面に浮かび上がり漂う雄花。 水面をゆっくりと、波に身を任せて漂い流れていく。 その姿はまるで宇宙に漂う星のよう。 大きな希望を持って船出した、小さな小さな星の粒。 必ず素敵な出…

思い草の季節

涼しさを肌で感じ、耳で感じる季節になった。 土の中でひっそりと、ススキの根っこにくっついて暮らしていた「思い草」も そろそろかなと、地上に顔を出し始めた。 私市植物園 ナンバンギセルは明治の頃に付けられた名前だとか。 万葉のころには、思いで草と…

秋の空気を感じたら

9月に入った途端にびっくりするぐらいに涼しくなった。 これだけ涼しかったら、お気に入りのザックにお弁当と飲み物を詰めて、 私市植物園に出かけましょう。(といっても徒歩数分。。。) 空を見上げると夏の名残を残した入道雲も、心なしか元気がなくなり…

木槿(ムクゲ)

セミの声とともに、むっとした陽炎の中にある真夏の花。 そんなイメージが私の名かにある木槿の花でしたが、 気まぐれな、週末の天気は木槿を艶やかに変身させていた。 激しく打ちつけた雨がやみ、雲の切れ間から光が漏りに差し込んだ 木々の梢から差し込む…

降ったり止んだり

雨が降ったり止んだり。 こんな日は、素敵な出会いが待っている。 静かな私市植物園に行って見よう。 しとしと。 時に激しく。 耳を澄ますと、様々な雨の音。 園内でも一番の長老と聞く楠の木は、枝をいっぱいに伸ばして水浴びをしていた。 気持ちが良いなー…

あこがれ

見上げると、大きな大きな空が広がっていた。 ぼくもいつかあの空に飛び立ちたい。 水の中で過ごしてきたヤゴはいつも思っていました。 すこしでも、空に近づきたい。 あの空を飛んでみたい。 ある朝、そばにあった水草の枝をつたって少しだけ空に近づきまし…

雨音

私市植物園のお気に入りの東屋で、のんびりしていると、突然雨が降り始めた。 いくオクターブもの音が重なり合い、互いに語り合いながら 歌を歌う。 強く、弱く響く雨音が心地よい。 空気が湿り、雨足が強くなる。 時折吹く風に木々の葉が揺れ、ざわめきを起…

食虫植物

この看板。 好き。 丁寧に作られていて、見ているだけで楽しくなる。 栄養が乏しい沼地の片隅では、植物も狩りをする。 こんなのでガッツリ掴まれたらさぞ痛そう。 小さな頃、田舎の畑の大池の側に生えていたモウセンゴケ。 今でもちゃんと生えているよと、…

思いの数

雨上がりの水玉。 大きな蓮の葉っぱに、ぽろりん。ぽろん。 風に吹かれて、ゆーらゆら。 なにか、まあるい、まあるい。水玉の中で動いているよ。 顔をそっと近づけてみると、小さな小さなミジンコが閉じこめられている。 ミジンコから外の世界を見てみるとど…

ぎんやんま

蓮池でギンヤンマが卵を産み付けていた。 人が近寄ると、ぱっと飛び立ってまた戻ってくる。 行ったり来たり忙しい。 いつもは水面をゆうゆうと飛び交うぎんやんま。 たくさんたくさん卵をうんで。 小さな赤ちゃんいっぱい育て。 夏が来る夏が来る。

狭間の時間

斜陽の時間は沢山の生き物達がうごめく狭間の時間。 人影がまばらに、人間不在の世界へと移る時間。 夜の植物園を見学するのは、狐や狸。 そして、夜行性の鳥達や昆虫達。 多くの生き物の時間となる。 うわー 森のシャンデリアは、鈴なり状態。 栃の花が大変…

こどもの日、雨の植物園

家から5分の大自然! 昨日のみどりの日は大賑わいの私市植物園でしたが、こどもの日は残念ながら、しとしとと五月雨の一日となりました。 でも、新緑の静かな植物園を満喫するならこんな日がお勧めです。 今が旬のサヤエンドウに自家製切り干し大根。 そし…

生き物いっぱい

朝夕の空気も日に日に柔らかくなり、季節は確実に歩を進めている。 あちこちで宴に花を添えてくれる、花々が目を楽しませてくれる。 本当にいろんな色がありますね。 すべてが優しく、愛おしく見える。 何でだろうな。 みんな厳しい冬を生き抜き、歌を歌い始…

たんぽぽ

桜が散り始めると、待ちに待った春本番。 じっと厳しい冬を乗り越えた木々が一斉に芽吹きの歌を歌い始める。 そっと目を閉じ、頬をなでるやさしい風を感じてみると、そこには太陽の国が広がっていた。 小さな太陽どこまでも続いている。 私市植物園にも春に…

幸せの季節ー桜山にて

私市植物園「桜山」のしだれ桜を今年は見逃してしまいましたが、枝垂れの回廊は、これから新緑の風景を見せてくれることと思います。 春。それは一年で一番華やかな時。 初々しい花々が次々と訪れるものの目を楽しませてくれる。 花筵の上で、寝ころぶのもよ…

昔はこんなにも梅が美しいとは思ってもいませんでした。 濃淡の景色が心にしみる。 じんわりと、枯れ木色の野山に淡い色がゆっくりと染みいく景色に魅力を感じます。 季節の静かな交響曲の始まり、静かな音律に誘われ、人々の心が溶けていく。 名残惜しい早…

のんびり

一段落したと思った仕事だが、あっという間にまた忙しくなった。^_^; その間に季節はどんどんと春めいてきたて、「はるこがねばな」が青空に向けて開き始めた。 みんなが待ちわびた春がきたなー さあ、今日は早めに切り上げて、お弁当と琥珀のビールを持って…

木の葉の下から

啓蟄を迎え、日に日に春を感じ始めているこの頃。 私市植物園。広葉樹の森では、落ち葉の下から、次々と早春の植物たちが頭をもたげ始めています。 目を凝らさないと見逃してしまう可憐な花たち。 林床に日が届くこの季節を狙って、春一番に顔を出し、一人一…

春の足音

あちこちから、梅の便りが届き始めました。 私市植物園の梅園も、淡い霞色に染まり始めていました。 春霞のような柔らかな色合がとても好き。 とても暖かな気持ちになりますね。 梅の匂いが流れだし、少しづつ春の足音が聞こえてくる。 雨上がりの菜の花はき…

春だね

一ヶ月ぶりに休みが取れ、小さな春を探しに出かけました。 じっと身を縮めていた木々も、少しづつ衣を解き始め、歌声があちこちから響いてくる。 ホーホケキョと鶯がさえずり始め、あちこちで恋の歌が響き渡る。 もう、冬も終わりだね。 ほんのりと頬をそめ…

真冬の森のこだまたち

賑やかだったろう交野カンバスが終わって、静けさが訪れた私市植物園。 ねえねえ。 こっちにきて、このいすに腰掛けて、一緒に耳を澄ませてごらん。 小さな話し声が聞こえてくるよ。 目を閉じて、じっとしていると、どこからか小さな話し声が聞こえてきまし…

五倍子その後

11月にほんのりと色づいていた「五倍子」 落葉とともに、地面にポトリと落ちていた。 踏みつけられたのか、五倍子は崩れ、ぼろぼろになり始めている。 中には、アブラムシの白い粕が残っている。 アブラムシってどうやって冬を越すんだろう?????

見上げること

見上げること。 かおを空にむけて、一心に見つめること。 上をむいて、前に進むこと。 小さなちいさな、すきまから、大きな空を眺めること。 あの丘を越えて、大空に旅立とう。 大きなそらに羽ばたこう。 さあ、上を向いてごらん。

雲の上で

「山葡萄をリカーに漬けてみたんだけどどう?」 土佐の山からの贈り物を持って、人影まばらになった植物園に出かけました。 いつもいつもありがとうございます。m(__)m 本当に嬉しい限りです。 紅葉の終わりかけた、もみじの下。 わずかに残った、森の手紙が…

銀杏 四季

黄金色に染まった銀杏の一年 ■春 桜が散り始めると同時に、初々しい若葉が元気いっぱいに伸び始める。 ぐんぐん。ぐんぐん。元気いっぱい。 ■夏(8月) 初々しい、つぶのギンナンが大きくなり始めてる。 秋には美味しいギンナンのつぶになるんだね。 ■秋(…

乙女を探して

林の景色、そして風の音、匂いがすっかりと変わってしまいました。 霜が溶けてしっとりと湿った、コナラの林で、沢山の小さな蝶が飛び回っていました。 時々このような光景を見ます。 なんだろう、近づいてよく見ると、落ち葉と同じ色をした、地味な蛾のよう…

何してる?

何してる? なにに覗いてるの? 真っ赤に染まった紅葉の幹にあいた洞をきょろきょろ覗いてる。 こっそりと、見てると、本当に面白い。 何か隠したのかな。 見つからないといいね。