のろやま

身の回りの小さな発見と驚きを見つける旅に出かけたい

2019-01-01から1年間の記事一覧

二つ花の露草

畑の片付けをしていた9月の始めのこと 不思議な形の露草がふと目についた。 あれ、角があるぞ。 周りを見回してみると、あれあれ。 二つ花がついているや。 今まで、露草って一つだけだと思っていたけれど思い違いだったのかな。 いったんそう思い込んだけど…

楽しい裏山

そろそろ爺さんが顔を出す頃じゃないかな。 ここのところ、裏山歩いていていないな。 そういえば、そろそろ爺さんが顔を出す頃だったな。 二年前に出会った場所をのぞいてみると、ツルニンジン、別名ジイソブがひっそりと咲いていた。 おや、こんにちは。 秋…

ケヤキザコ遊山「しあわせな時間」

森の夜明けは、鳥の声から始まる。 月が西に沈み、うっすらと空が明るくなり始めると、森にはまず鳥の声が谷に響く。 灰をかき分けて残り炭に、少しの小枝を集め火をつける。 小さな音ととともに、簡単に火がおこる。 まずは、朝のコーヒーをいっぱいいただ…

ケヤキザコ遊山「月光」

ゆっくりとした時間を感じながら、ふと気がつくと、雲がすぐそこまで迫っていた。流れる時間が、ゆっくりとしているね。やっぱり、一泊は良いな。日帰りよりも一泊、一泊よりも二泊流れる時間の感じ方が違ってくる。 これも準備をしっかりしているからいえる…

週末天気

先日の遊山で雲に興味を持って、少し調べてみた。 雲はだいたい、10種類(十種雲形)に分けられていて、巻雲(けんうん)と積雲(せきうん)に分けられる。 タテ方向にのびる雲は「積」 ヨコにに伸びる雲は「層」 雨を降らせることが多いのは「乱」と覚える…

ケヤキザコ遊山「焚火」

さあ、薪は沢山あるぞ。 森での一夜には焚き火が欠かせない。 ちっちゃいころは風呂焚き当番でねー 風呂の焚き口が遊び場だった。 薪を割ったり、大きな釘を探しては真っ赤に焼いて金槌でたたいて刃物を作ったり。 楽しい思い出がいっぱいです。 まず、お湯…

ケヤキザコ遊山「今宵の寝床」

お天道様が空の真上にさしかかる頃には、白髪山山頂がガスで覆われ始めていた。 はやり、今晩は森の中で一夜を過ごすのが正解のようです。 テント場は、ここと決めず、その時の天候に合わせて選択する。それも、この山域を知り尽くしているからできること。 …

ケヤキザコ遊山「森が近い国」

四国に来るといつも思う。ここは林業の国、なんだなと。 山地の奥の奥。そのまた奥に、道は延び、人々の暮らしの痕跡がある。切り出した木々を里へ運ぶために道を開いた。 今、このように比較的簡単に森と戯れることができるのも、道のおかげ。いつもの場所…

ケヤキザコ遊山「森の目印」

奥物部の森は、ここから河童さんたちとのお付き合いが始まった。 初めて訪れたのは、2012年春だから、もう7年も前なんだ。 あれからこの森を訪れたのは何回目かな。 もう片手はこしたと思う。 あの窪地がヌル谷で、その横が門番の大ツガ あの稜線で満天…

ケヤキザコ遊山「河童予報」

春に続いて、今年2回目の土佐訪問は、すこし甘えさせていただいて 前日の夜間入り。 のろさん、稜線はやめた方が良さそうだよ。四国の山域、特に西熊山域の天気はほぼ予想できるといい、いつもぴったりで、びっくりする河童天気予報は、現地での経験と天気図…

畑の仕舞いのこと

ここ数年、仕事の都合で単身赴任生活が続いていて、畑については手のかからない芋類やタマネギなどを中心に植え付けてきたが、それもなかなか大変な状態になってきていて、9月末での更新はしないことを決めた。 十数年前、小さかった子供に、これでもかって…

ヨウシュヤマゴボウ

友人からいただいたカレンダー 身近な植物が素敵に描かれていて、毎月めくるのを楽しみにしています。 9月はヨウシュヤマゴボウ 花言葉は、「野生」「元気」そしてなぜか「内縁の妻」 おいしそうな実が野山のあちこちで見られますが、実を含めて根っこまで、…

小さな虫めがね

小道具箱の片隅に、小さな虫めがねを見つけた。 たしか、昔、母の妹が使っていたという虫眼鏡を譲り受けた気がする。 レンズの隅っこが曇っていたので、少し水にぬらした布でせっせと磨いてみると みるみるきれいになってきた。 最近、少し眼元が怪しくなり…

台風の夜

カワトンボが、ふわりふわりと、あっちの葉っぱ、こっちの葉っぱに行ったり来たり。 今年の夏は、家に閉じこもって試験勉強中試験本番まであと半月、もうひと頑張りかな。 前回の台風でなぎ倒された、大きな樹からも若い枝が伸びてきている中今回の台風は、…

梅雨終わるころ

雨上がり直後の草叢を覗き込むと、たまに虫たちが雨宿りに出会えます。 時には、鋭い翼をもつ戦闘機にも。 流線型の羽をもちホバリングしながら花の蜜を吸うことのできる飛行の巧者。 セスジスズメは、雨上がりの葉の裏で出動の瞬間をじっと待っていた。 GW…

桔梗咲く頃

久しぶりの私市植物園秋の七草の一つ、桔梗のつぼみが膨んでいた。 水辺では、小さなイトトンボが空に羽ばたく瞬間をじっと息を殺して待っていた。 真っ赤な赤とんぼが雨模様の空を駆け回る。 ヤンマはまだ姿を見ない。もう少し後かな? 森に向かってみよう…

第23候:小暑<蓮始開>(はすはじめてひらく)

皆が寝静まった闇の中、月夜に照らされて蕾みはゆっくりと膨らみはじめ月が山の向こうに沈み、すがすがしい朝を迎えるころ花開く。 初めて花が開くとき、かすかな匂いを放ち小さな音がするとのこと。そっと顔を近づけて匂いを嗅ぐと、漢方薬のような匂いがし…

機織り神社の七夕さん

今年の短冊にはどんな願い事を書きましたか?交野市(かたのし)は、七夕伝説ゆかりの町七夕祭りが盛大に行われる。 ■機物神社(はたもの)の事神の衣を織る「天棚機比売大神(あめのたなばたひめのかみ)」を祭り交野山(こうのさん)の巨石をご神体に仰ぎ…

汽車の旅

汽車に乗ってとことここ旅するのがなんとなく好きになってきた。別に何をするでもなく、とことこところ汽車に揺れる。ただそれだけ。駅に着くいろんな人が乗ってくる。小さな子供大きな子供 いろんな人が降りていく。あの人、この人どこ行くのかな。 この町…

街並み

野呂山のすそ野に広がる小さな三角州に広がる小さな町がある。大川を中心に広がる町は、時とともに少し変化していた。 年々街のあちこちで、建て替えや道路整備が進んでいてその変化は年々激しくなり、小学校前の書店は取り壊され、屋根から突き出ていた大楠…

好きなことを続けよう

父は物作りが大好き家を自分で作ったり、あちこち建築関係の手伝いをしたりしている内に脱サラしてなんでも大工さんに。小さい頃からいろいろ手伝いがとても楽しかった。今でも、何かを作っているのが楽しくて仕方がないとのことで、もらってきた丸太から板…

瀬戸内へ

瀬戸内海に浮かぶ島々を眺めながら、ゴトゴトと揺れる音が心地よく響く。 たまにはのんびりしようと、予定も決めずにサミット休暇するぞ!と宣言したけれど梅雨入り宣言。日本中どこも雨予報!そうだな、久しぶりに田舎に顔でも見せに帰ろうかなと、のんびり…

初めてのルートを歩くとき

ふと見ると、足下に小さな卵のかけらが落ちていた。子育ての季節。日本には、沢山の小鳥達が子育てに集まってくる。誰の卵かな。無事に育っていったのかな?二つ星のテントウムシテントウムシの星の数の種類っていくつあるのかな。気にしてみてみてみよっと…

楽しい予感「遡上」

昼から雷雨の可能性もあるという、不安定な天気先週末の平日訪れたロックガーデンアプローチの良さから再訪することにした。でも同じルートは楽しくないし、すこし上級者コースの地獄谷ニートをたどることにした。 高座ノ滝から谷底へと道を外れ、ずんずんと…

あぜ道

田植えが終わり水が満たされた棚田に風が吹き抜ける。 なぜだかほっとする景色です。 棚田の周辺にはいろんな生き物が集まってくる。 春一番に咲き始めたスズメノエンドウとカラスノエンドウの実は熟して来年の種を飛ばしていた。 小さな種は、草むらの中で…

歩く楽しみ

不思議なことに、初めての道ではあまり草むらの昆虫に気がつかないです。歩く速度が速すぎるのかな。 小鳥などは声で知らせてくれたり、カサカサという音で存在を感じられたり、きれいな色彩で目に飛び込んでキラリするけれど、小さな虫たちは、なるべく目立…

梅雨入り前の森の中

次々と、梅雨入りが報じられる時期、紫陽花が次々と花を咲かせていた。山道のあちこちに小さな芽生えが見られ、この土地に合っているようです。 紫陽花の花びらは、リトマス紙と同じ反応を示して、酸性土壌だと青色だったかな。でも、どうして酸性、アルカリ…

平日休みの温泉旅行「お気に入りの場所ないかな」

この金曜日は会社のグループ一斉休日でした。週末の天候は下り坂、どんよりと低い雲が垂れ込めるが、天気予報では夜半ごろから崩れるとのこと。 そうだな。暑くならないうちにと、前から歩いてみたかった、芦屋から六甲をこえて有馬温泉にでも行ってみようか…

はじめての遊山「またいこうね」

みずほの初めての遊山が剣山になったこと。とても素敵な巡り合わせであったと思います。 河童さんほか、多くの黒子衆たちが足繁く通い、山小屋の皆さんととてもよい関係を築いていてこられた宝をお裾分けいただけたと感じます。 山神さまこと、新居さんと一…

はじめての遊山「空の上で過ごすとき」

お昼時に空の上に荷を下ろし、あとはゆっくと過ぎゆく時に身を任せる。ゆったりとした時間 空の上では、下界でとは違う時が流れる。 いくよ、瑞穂に声を掛ける。静まりかえった山小屋をそっと抜け出す。 見上げると空には満天の星空が広がっていた。空の上に…