白山室堂から1時間ほと南に下った谷合に南竜山荘があり
豊かな水が流れ、そ白山エリアでテントが許可されている野営場がある。
花真っ盛りのこの季節の週末、テントの花が馬場に咲いていた。
思い思いの時を過ごし変化を感じる。
日帰りでは味わえない時がここにある。
突然けたたましくホバリングの音が谷に響く
雲が切れる一瞬の時間を見計らっていたのあろう。
長いホイストを使って救助隊員が降りてきて、傷病者を吊り上げていった。
滑落するような場所はないと思うので、体調不良か転倒による捻挫か骨折だろう。
大事ないとよいが。
夜半は満点の星空であったが、朝方には周りは雲の中にあった。
早出は断念したよ。
日の出を頂上で見たかったけれど、テントを開けてみたら雲の中だったので
あきらめたよと残念そうに同僚がいう。
仕方がないね。
でもね、代わりにこんな素敵な景色に会えたね
東の空に上がった太陽にガスが絡む幻想的な風景に出会えた。
その時々の一期一会を楽しもう。
みてみて、足元には露をまとった草花が生き生きとしているよ。
雨が降らなくても草花は露をまとうことで水を得て生きていく。
うまいことで来ているよね。
人それぞれの楽しみ方があり、歩く速度が違ってくる。
早く歩けるのと、歩けるけれどゆっくりとい進むのはまた違う。
私は草花と話しながら行くので、ここで別れようか。
ふふ
そうだね。
じゃあ気を付けて。
同じパーティーを組んだら降りるまで一緒するべきだが
今回は、それぞれ別のパーティという形をとっていたからそう提案した。
御前峰で雲が晴れてくれるといいね。
またいつか一緒に歩きましょう。
そう告げて先に行ってもらった。