のろやま

身の回りの小さな発見と驚きを見つける旅に出かけたい

私市植物園

蓮の花のこと

■原始蓮2000年前とされる古代の遺跡の中からハスの種子が出土した種から蘇った蓮 蕾に耳をあてると、はるか古代の音がする。 ハスはスイレン科とされてきたが、近年のDNA系統調査ではヤマモガシというグループに入れるべきだとう説がで出ている。 このヤ…

蓮始開(はすはじめてひらく)

週末の三日間、私市植物園で夏期早朝開園が行われた。 泥の中から美しい花を咲かせるハスの花は、仏教では神聖な花とされ様々なお話や、デザインに使われていて私たちにも身近な存在です。 今日から次の候に移ってしまったけれど、日本の四季を分けている七…

アブラギリ

冬に出会ったオウキンカメムシが巣食う木として知った「アブラギリ」 種子から採取される油を使って油紙を作っていたと知り、興味を持ち 私市植物園の職員の方に植えられているか場所を聞いた。 noronoyama.hatenablog.com アブラギリってありますか? シナ…

時の流れ

最近時の流れがとても早くなっているように感じる。 おかしいなー 時の流れは空間によって違うと思う。 街の中の流れは早く。 自然の中の時の流れは遅い。 人は人工物の中だけ暮らしているとときの速さに流されてしまい、気持ちがイライラしたり、体調を崩し…

新緑の植物園:メタセコイヤ

ご近所の私市植物園のメタセコイヤの森 数百万年前には、大阪の平野にも生育しており私市植物園の三代目園長(元大阪市立大学の教授)だった、三木博士により化石が発見され、後にセコイアに進化した植物とされ、”メタ”セコイヤと名付けれれたという。 古く…

むかしむかし

植物の名前って、その形や姿から連想される身近なものから名付けられている事が多い。 さあ、この不思議な形をした花の名はなんと名前をつけてもらったのかな。 ちょっと目を閉じてもらえますか。 むかし、むかし、あるところに浦島太郎という心やさしい漁師…

命生まれる場所

私市植物園は、別名「森の植物園」と呼ばれる。 それは、日本各地の木々を研究・保存目的で集めてた森であるから。 そして、鳥などが運んできたこの地で育つ見慣れた木々たちもそのまま大きくなっている不思議な空間。 門を踏み入れるとそこは、黄色い野原が…

ともだち紹介

私市植物園に一本のオニグルミがある。 そのまわりには、すーっと30cm~50cmのほそーい枝がひょろひょろと生えている。 そのテッペンの枝先の可愛い顔を覗きこみ微笑みかけるのが冬の楽しみの一つです。 しして春のある日、笑顔の上に素敵な髪の毛がモニョモ…

雨が降ったら森に出かけてみよう

雨が降ったら森に出かけてみよう。今まで感じたことのない出会いがあるよ。 雨が上がった瞬間に、森に出かけてみよう。雨と友達になれると思うよ。 空から降ってくる天のシャワーは木々に命を吹き込み眠っていた木々を蘇らせる。 春雨が縮こまっていた皮膚を…

桜煙る

四国の友との桜遊山を断念した朝。 家の窓から見る桜は雨霧に煙っていた。 霧の桜はとても美しい。 私も雨に濡れ染まる桜が好きです。 晴れの桜は光り輝く初々しい女性 対する雨の桜は、しっとりとし、どことなく憂いをまとった大人の女 点から降り注ぐ雨粒…

はなさかじいさん

冬の間、寂しかった林の中春の目覚まし時計が鳴ったかのように、突然あちこちで草木が目覚めはじめる。 天高い場所で風に揺れる赤い花 はらはらと火の粉を落として地を暖める。(ハナノキ) まだ冷たい風の中、赤白黄色の淡い光が森の中に差し始める。ひらひ…

スズメノヤリ

スズメのなんとかって多いいです。 これ、本家「スズメくん」 いま、あっちこっちの原っぱで、棒の先にボンボンをつけたような草が沢山生えてる。 なんだろうって調べてみると。 「スズメノヤリ」ってある。 「ヤリ」とは毛槍のこと。 今年の冬、四国秋葉の…

黄色い花ーダンコウバイとアブラチャンそしてクロモジ

春の森の黄色い花に最初に気がついたのは、比良の武奈ヶ岳に登った時。 森のあちこちで黄色い小さな花が咲き、森が黄色に染まっていた。 あのときは何の花なのかわからなかった。 花の名前はわからなくても楽しいのだけれど、名前がわかると友達に慣れた感じ…

黄色い花ーサンシュ

福寿草に出会ったなごり雪の舞う下山道でサンシュの蕾に出会った。 少し早かったね。 今、私市植物園では、黄色の花が満開です。 なぜか春の花は黄色い花が多い。 ■サンシュ 一番大きくて目立つのはミズキ科のサンシュ ぽん!ぽん!ぽん!ぽん! 蕾の中から…

オウキンカメムシ

オウキンカメムシが越冬していると教えてもらった。なんだ、その王様カメムシみたいな名前は。 いろいろ聞いてみると、南方系のカメムシで集団越冬で有名とのこと。20年ほど前まで、このカメムシの集団越冬を確認しようとすると足摺岬や潮岬のあたりまで、…

抜け殻

冬の時期になってもセミの抜け殻が残っているのを見かけると、昔の思い出を見つけたみたいでなんだか嬉しい。 抜け殻に耳を近づけ、目を閉じる。遠く青い空が広がり、ニイニイゼミの頼りない声が聞こえてくる。 昔は気がつかなかったけれど、セミの抜け殻っ…

スピードを落としてみよう

冬枯れの草原に目をこらしてみると、小さなヒシバッタがこちらを見つめていた。小さな体で必死に冬を乗り切ったようだ。 どこにいるか分かるかな。 ■スピードを落とすこと いつもよりさらに、スピードを落としてゆっくりゆっくり歩いてみると あちらこちらに…

小春日和の私市植物園

あちこちで梅の開花の便りが聞こえ始めた。 私市植物園の梅林も八分咲きになった。 梅の花の開花とともに、虫たちが活動を始めたよ。 花も虫も気温に敏感だ。 気温に敏感なのは、人も一緒で、久しぶりにお弁当を作って昼寝に出かけた。 ポカポカ陽気に、ミツ…

蝋梅

キンと冷え込んだ朝、透き通った空の下、芳しい匂いが漂ってきた。 匂いに誘われて、振り向いてみると、蝋梅の花が、青空に向かって 花開き、芳しい匂いを放っていた。 俳句の世界では、蝋梅は小寒から立春までの間の季語とのことで まさに今、旬の花。 冬の…

雪の植物園

雪が降るとわくわくする。 なぜだかわくわくする。 北国の人からすると、大変なことなんだろうなと思うけれど やっぱり、わくわくするものは仕方がない。 雪はあらゆるものを、純白の衣で覆い尽くし、魔法をかけたように 一晩で景色を一変させる。 しかし、…

杜鵑草 (ホトトギス)

一度見ると忘れられない姿です。 あれ。こんなところにホトトギスの花が咲いている。 初霜が降りる前の私市植物園 楠木の大木の裏側にひっそりと咲いていたのは、つい一ヶ月前のこと。 季節は駆け足で進んでいて、今日覗いてみると先日の霜で一気に萎んでい…

大切な時間

窓を開けると、晴れ渡った空が大きく広がっていた。 光輝く森 みんな目を細めて空を見上げる。 気持ちいいねー だんだん気温が上がってくると、落ち葉の上に寝転んで、 幸せのにおいに包まれた。 のんびり。 のんびり。 なんにもしない、いちにち。 大切な時…

双子もみじ

私が勝手に「双子もみじ」よ呼んでいる木がある。 これぞ、もみじの樹形だよなとこの姿を見るたびになんだか、うれしくなります。 空へ、空へと両手を精一杯のばし、あーと叫んでいるような姿をみると、うれしくなります。 夏は青々として木陰を作ってくれ、…

マルバノキ(ユキノシタ目マンサク科マルバノキ属)

花が咲く。 葉は紅葉する。 え、花が咲くのと紅葉が同時!? 不思議な光景があった。 日当たりの良い岩地に生育する落葉性の低木 葉はハート型で、色とりどりに紅葉する。 柄のない暗赤色の花を2つ背中合わせにつける。 花はドクダミに似た匂いがする。 別…

地に眠ること

夏、大輪の花を咲かせた蓮は地に帰ろうとしていた。 暗い暗い地の底に帰ろうとしていた。 大空に精を放ち、精一杯に生き抜いたものたちは 屍のごとく横たわる。 一人、また一人と力尽き、横たわる。 暗い地の底から響く、力強い鼓動を聞きながら静かに横たわ…

早起きは三文の徳

初霜が降りた晴天の朝 紅葉の森は、光と森の妖精が踊りを舞っているようでした。 紅葉の時期 森の散歩は早朝に限ります。 朝の清々しい空気が木々の肢体を浮かび上がらせ、妖艶な姿に見惚れます。 美しい 虹色に輝く姿は本当に美しい。 ただただ、美しい。 …

子守唄

北国から初雪の便りが届き始めるころ、私市の里山は秋色の変化の時を迎える。 広葉の森は七色に輝く 360度の宇宙に囲まれたような不思議な感覚 くらくらと目眩がしてきた。 全身を大空に向かってせいっぱいに伸ばし、太陽の光を沢山受け取った木々達は 最…

天に向かって咲く彼岸花

今年も彼岸花が咲き始めた。 田んぼの畦一面に咲いている壮観な景色も好きですが、 私市植物園で、草原にすっと一輪だけ凛々しく天に向かって咲いている、 この株に出会ってからは、一輪挿しの姿にとても惹かれます。 今年は兄弟が少し増えたようで、すぐと…

季節の変わりめ

季節が変わる。 雲が変わる。 入道雲もこれで見納めか。 台風が次々とやってき始めるとこれから一気に季節は進む。 久しぶりの休日 夏の名残を感じるために、ゴザを持ち出しのんびりと昼寝した。 寝っ転がってゆっくりと目を閉じる。 ああ、気持ちがいい。 …

カシノナガキクイムシの展示を見て感じたこと

数年前から、交野の里山では立ち枯れの気が目立ち始めていた。 なんだろうと思っていたら、その原因は、カシノナガキクイムシだという。 ここまでは、知識として知っていたのです。 カシノナガキクイムシの絵も、私市植物園の立て看板に漫画を 描いてくれて…

クヌギの食堂

クヌギの樹液は昆虫たちにとっては、とても素敵なご馳走だ。 樹液沢山出ているクヌギの木の様子を見に行ってみると ノコギリクワガタ あ! いたいた。 大きなノコギリクワガタだ! やっぱりかっこいいな〜 お、こっちはコクワだな コクワガタ あ、あっちの枝…

夏休みの終わり

ギラギラと照りつける夏の日差し ジージーとなくセミの声 暑苦しくはあるけれど、セミの鳴き声がない夏って想像できない。 そしてセミといえば、セミの抜け殻を子供のころ沢山集めて遊んだ。 一番沢山あるのは、クマゼミとアブラゼミかな。 なぜか、いつも泥…

感じ考える事

うだるような昼間の空気が、森息吹で次第に冷やされた深夜二時過ぎ 闇の中でひっそりとこの世に生を受ける花がある。 花が日間前に開くのは明け方で、昼過ぎには閉じてしまうという。 一日目は、生を受けたことに感謝をし 二日目は、仲間の無事を感謝をし 三…

すべての始まり

天から水が降ってくる。 とうとうと降ってくる。 開き始めた清らかな花に天の水が降り注ぐ。 暗い泥沼の中から生まれ出る蓮の花 天の水に命吹きこまれ花開く。 小さな女の子の、赤くふくよかなそのほっぺたを思わせる 初々しいその蕾。 そっとやさしく包んで…

ヤマトタマムシ

真夏日となった青空に独特の飛翔の影がひとつ、一本の山桜の枯れ枝に舞い降りた。 キラキラと七色に光るその姿 とても素敵な色だね。 玉虫色という色がある。 それはまさに、タマムシの色 見る角度により様々に変化する不思議な色 多くの人を惹きつける、魔…

久しぶりの私市植物園にて

久しぶりに私市植物園に足を踏み入れた。 やはりここは心落ち着く場所。 ヒメコバンソウ 色とりどりの花はないけれど。 大阪市立大学の研究施設として、身近で、まもって行きたい命がここに集う。 蓮 時の流れを感じれる場所 半夏生 緑輝く今日、いつもは静…

野山の折り紙

冬の間じっと、頭を引っ込めていた草木たち。 春がくるといつも思う。 こんなに小さな枝先のつぼみから、 こんなにも素敵な形が折り畳まれている。 これはこの世で一番の折り紙細工だ。 小さな葉っぱ 素敵な花びら すべてこの小さな小さなつぼみの中に畳まれ…

お花見

一番桜が咲き始め、二番桜が目を覚まと一気に山全体が 桜色に染まり始める。 なぜだか分からないが、桜が咲き始めると心が騒ぐ。 体の中から心が騒ぐ。 新しい季節を待ちわびた心が騒ぐ。 それは日本が綿々と伝えてきたDNAなのか? 親から子へ、子からそのま…

マキゴケの胞子体

マキゴケが胞子体をつけてるよと 私市植物園のFacebookでお知らせがあった。 どこですか? と問い合わせをしてみると。 「場所は、植物園の一番奥 低地カシ型照葉樹林のSポイントの少し手前だよ」と 教えてくれたので会いに行ってみた。 ニョキニョキとした…

秋の思い出

変化の季節は美しい。 毎年毎年訪れる変化の時だけど、毎年違う景色があることに最近気がつくようになりました。 美しいけれど儚い出会いは一期一会 相手を思い、関心を持てば、いろんな姿が見えてくる。 それは恋心と同じこと。 森に恋し、草木を愛で感じる…

雨上がり

朝から降り続いていた雨が止んだ。 ゆっくりと天気が回復していく。 雲が流れていき次第に青空がのぞいてくると天から光が下りてくる。 光と雫が手をつなぎ、キラキラ、キラキラ輝き始める。 一筋の風が吹くいた。 空からぱらぱらと雫の星が降り注ぐ。 誰か…

百葉箱

昔はどこの小学校の片隅にもあった秘密の箱「百葉箱」 何のために使うのだろう。 不思議な白い箱「ひゃくようばこ」 この箱って、日本だけのものだと思っていたら、世界基準に合わせて作ってあるんだ。 世界中の小学校の片隅に、この不思議な白い箱があって…

立冬:山茶花始開

立冬を迎えるころ、山茶花の花が開き始め はらりはらはらと、花筵を敷き詰める。 ブーンと、大きな羽音が響き、見上げると大きな大きな スズメバチが、花から花へと忙しそうに飛び回る。 ほとんど花がなくなったこの季節 冬ごもりの巣を作り、貴重な蜜源とも…

なんか気になる「南蛮煙管」

なんて異国情緒漂う名前なんだろう。 遙か昔、遠く海の向こうからやって来た、青い目をした異人さん。 異人さんが加えていた煙管(キセル)の形に似ているからって、「思い草」ではなくて今では「南蛮煙管」に取って代わられてしまったけれど、どちらの名前…

思い草

「道の辺の 尾花が下の思い草 今さらさらに 何をか思はむ」 「万葉集」 寄草 作者未詳 思い草(南蛮煙管:ナンバンギセル) 万葉の昔から人は思いに悩み生きていたようだ。 思う心、それはうきうきするも、胸苦しくやるせない。 恋は人を純粋にもし、盲目に…

夏の空と秋の空

あれほど騒がしかった蝉の声の密度が減り 草むらから秋の虫の声が聞こえ始めた。 日によって行ったり来たり。 夏の空と秋の空 夏から秋に季節は進む。 油断しているとおいて行かれるよ。 久しぶりに立ち寄った私市植物園 夏の花の残り花が、名残惜しげに咲い…

夏休み

忙しい。忙しい。 まるで、時間泥棒に時を持って行かれているようだ。 そんな泥棒に時を持って行かれないようにと、思ってはいるのだけれど やっぱり忙しい。 小学生の夏休み 永遠にも思えるながーい、ながーい夏休み。 朝早起きしてラジオ体操のカードを首…

立秋「寒蟬鳴」

立秋「寒蟬鳴(ひぐらしなく)」 ふと気がつくと朝夕に窓から涼風が流れ込んでくる。 カナカナカナ、カナカナカナ 谷向こうの木立の中からヒグラシの声が聞こえた。 里でヒグラシの声やツクツクボウシの声が聞こえ始めると 夏の終わりももう直ぐそこまで来た…

はちす

雨上がりの蓮の花は素敵です。 空からこぼれてきた星粒がたくさんたくさんひろえるよ。 花の中を覗いてみると、花托(かたく)と呼ばれるでっかい変な形なものがある。 何なんだろう。 なんだろう。 なんだろう。 じーっと覗きこんで見てみると、なんだかよ…

輪廻

輪廻 「生命が無限に転生を繰り返すさま」 生あるもの いつか朽ち 命あるもの いつか死す 無理をせず、そのものの真実を知る 限界を知り、己のありようを悟る 転ろびつづけることで、助けられ 生きつづけることで、他者を助ける 繰り返し、繰り返し続いてく…