のろやま

身の回りの小さな発見と驚きを見つける旅に出かけたい

2015-01-01から1年間の記事一覧

立秋「寒蟬鳴」

立秋「寒蟬鳴(ひぐらしなく)」 ふと気がつくと朝夕に窓から涼風が流れ込んでくる。 カナカナカナ、カナカナカナ 谷向こうの木立の中からヒグラシの声が聞こえた。 里でヒグラシの声やツクツクボウシの声が聞こえ始めると 夏の終わりももう直ぐそこまで来た…

小さなオリンピック

ふと思った。 虫達が集まったらどんなオリンピックになるんだろう。 ジャンプ一発で自分の何百倍もの距離を飛べちゃうし 空まで飛べちゃう超能力も備えてる。 水中もすいすい潜っちゃう。 なんていろんな形をしているんだろう。 どうして変身できるんだろう…

サングラス

この冬、サングラスを新調した。 サングラスをはめると暗い! せっかく気持ち良い森の中に入っているのに、なぜわざわざ暗いめがねをかけなければならないんだと、勝手に毛嫌いしていた。 それでも、山登りにサングラスは重要ということ。 確かに山から帰る…

くろんどの森「このゆびとまれ」

黒い鍋が一つあると、みんなが集まってくる。 この鍋には不思議な力がやどってる。 材料をほおりこんで、あとはふたをするだけ。 頃合いをみてふたを開けるとあたり一面にいい匂いが漂ってくるんだよ。 さあみんな集まれ、この指とまれ。 あのこも、このこも…

くろんどの森「笑顔集まる」

あれから二十数年 この山の懐で自然と遊び、多くのことを学んだ仲間たちを思い出し たまに会いたくなる。 そんなふうに感じるのもみんな同じなのか。 糸をたぐり、また集まる事ができた。 カンパーイ! 一人酔っぱらいの私だけど。 楽しい笑顔が心地よい。 …

土潤溽暑(つちうるおうてむしあつし)

土潤溽暑(つちうるおうてむしあつし) すこし過ぎてしまったけれど、この「こよみ」が、なぜか気になった。 梅雨が明け、むっとするほどの暑さだけれど、 この暑さが、草木には潤いを与え命を育む。 木の年輪がぐっと延びるのもこの季節ですね。 ミツバチ 蒸…

切り株

林道沿いに切り株が一つ。 なんだか気になって近づいてみた。 朽ち果て、もうすぐ森と一体になろうとしている切り株 頭のてっぺんには、シダやコケがおしゃれなぼうしを作ってる。 風に揺れ、光に照らされ輝く切り株 小さな切り株の帽子の中は 小さな森があ…

糸井の大桂2015夏

但馬地方への出張。 ゆっくりと散歩をしたいがために、出来るだけ早朝家を出ることにしている。 以前は、通り道にある竹田城の姿を見るのが楽しみだったが、最近有名になりすぎたため遠慮している。 最近のお気に入りは、糸井渓谷に鎮座する大桂に出会うこと…

はちす

雨上がりの蓮の花は素敵です。 空からこぼれてきた星粒がたくさんたくさんひろえるよ。 花の中を覗いてみると、花托(かたく)と呼ばれるでっかい変な形なものがある。 何なんだろう。 なんだろう。 なんだろう。 じーっと覗きこんで見てみると、なんだかよ…

半夏生(はんげしょうず)

七十二候:半夏生「はんげしょうず」 梅雨真っ盛り、ハンゲショウの葉が白く染まり始める 夏至から数えて十一日目を半夏生という。 この頃に降る雨を「半夏雨」(はんげあめ)と言って、大雨になることが多いという。 今も南方で台風が3つも発生していて、…

輪廻

輪廻 「生命が無限に転生を繰り返すさま」 生あるもの いつか朽ち 命あるもの いつか死す 無理をせず、そのものの真実を知る 限界を知り、己のありようを悟る 転ろびつづけることで、助けられ 生きつづけることで、他者を助ける 繰り返し、繰り返し続いてく…

生き方

栴檀(センダン)が、体中から血を噴出していた。 その姿は、いたいたしいくもあり、美しくもある。 命あるもの、いつかは老い屍となる。 命あるもの、みな何か役割を授かりこの世に生を受けている。 役割に気付くものもいれば、気づかずに生を終えるものも…

季節のリズム

「夏至」 冬至とは逆に、一年でいちばん昼が長く、夜が短くなる時期。 自然のリズムに寄り添い暮らしていく気持ちを大切にしたい。 朝、4時頃には明るくなり、私のリズムも朝方に変わっていく。 人は太陽と共に身体のリズムが変わると思う。 ともすると、忙…

梅雨

「梅雨」 [ 梅が黄色く熟す頃に降る雨。 そんな季節を、いつの頃からか人は「梅雨」と呼んだ。 春一番のかぐわしい香りを運んで来てくれた梅園は、甘い熟した梅の香りに包まれていた。 梅の花は人の心を溶かし、気持ちを和らげる。 青梅で作った梅酒は、会話…

ふらりと立ち寄ったある夜の「植村直己冒険館」 一枚の手紙に引き付けられた。 - 私は何かを新しく発見したわけでもない。 何かを新しくわれわれの社会へ持ち帰るわけでもない。 私の行為は、私の身体に何らかの痕跡を残し、私の心に辛かった、 またときに、…

梔子(くちなし)

梔子(くちなし) アカネ科クチナシ属の常緑低木 花言葉:「幸せを運ぶ」「清潔」「私は幸せ」「胸に秘めた愛」 果実は山梔子(さんしし)と呼ばれ生薬の一つである。 調べてみると花弁は、わずかに甘みがあって、芳香があり、生のままでも口にすることがで…

ヒスイラン

私市植物園。 いつもは静かな、乾燥地の植物達が集められたエリアが時折にぎやかになる。 このエリアには、砂漠や高地を住処とする者達が独特の警官を作っていて どこか別世界に迷い込んだかのような錯覚を受ける。 5年ぶりに咲はなを開いた「プヤ・アルペ…

ほたる

暗闇にすーと光る一本の光の筋 はかなく、せつない光が灯る。 ふけば消えそうな灯火が、一つまた一つと光り出す。 ほたる。 なんて不思議な生き物なんだ。 いっさい熱を発しない。まばゆいばかりの光を放ついきもの。 人がいくら考えてもまねることが出来な…

小さな夢と大きな夢

天から雨降り地を潤す。 季節に寄り添い草木は育つ。 春芽生え、成長期を迎えた草木達に恵みの雨が降り注ぐ。 ごくごくごく。 緑の子供達がおいしそうに水を飲む。 草木達が、水と楽しげに戯れる姿を楽しみたければ、 雨上がりに出かけてみよう。 くるくると…

素朴な幸せ

この世に生を受け、命を宿す。 たんんたんと、日々を過ごすこと。 営み。 素朴な幸せ。 心あたたかく保ち、包み込む。 なにももとめず、ほしがらず。 そんな暮らしに幸せを感じる。 よろしければクリック下さい。

松屋町筋

大阪の街には、○○筋っていうのが南北に通っていて 通りごとに、お店が集まっていて結構面白い。 その中でも特に、お気に入りの通りが、松屋町(まっちゃまち)筋 おもちゃ問屋が集まったこの通り。 五月人形、ひな人形、そして、お祭りの景品や花火など おも…

天狗の山

山には天狗が住んでいる。 ときどき悪さをして人を道に迷わせる。 一人で山に入ってはだめだよ。 天狗に出会うとかえってこれなくなるよ。 人は山を恐れ、敬い、崇めていた、少し時をさかのぼったころのこと。 かつて、どこの山にも何かが住んでいた。 姿形…

アゲハ蝶の観察

小学校の夏休「自由研究」という宿題があった。 3年生か4年生の頃だったか、揚羽蝶の観察日記を付けたことがある。 庭の裏にあった、金柑の葉に産みつけられた1mm程度のまんまるな小さな卵を、イチゴかブドウのプラスチックの容器に入れて毎日にらめっ…

ドクダミ「優しい想い出」

ドクダミの花は実ははっとするほど美しい。 産着に包まれた赤ちゃんが、ゆっくりと花開き大きくなっているような姿。 この美しさに気がついている人はどれぐらい居るんだろう。 さわると独特の臭いを放ち、暗いところを好む花なので、あまりじっくりと見たこ…

愛おしい

流れる季節がたまらなく愛おしい。 春から初夏に掛けて、瑞々しく変化する命。 優しく、明るく。 そして、生き生きと言葉を紡ぐ草木達に会いに サンドイッチを作って、早朝の裏山散歩に出かけた。 ほんのりと、ピンク色の花を咲かせたような「ねじ木」の家族…

花筏(はないかだ)

夏の日差しが感じられる頃になると、葉っぱの池にこぎ出す小さな小さな花が咲く。 花の名は、「花筏」 どんな人が、名付けたのかかな。 そこに、あることを知らなければ、通り過ぎてしまうように目立たない小さな、小さな小さな花の筏。 よーく目を凝らすと…

見上げた空

小さい頃はよく空を見上げていた気がする。 流れる雲を飽きもせずに見つめていた。 空は見上げる人の気持ちを写すのか、 同じ空、同じ雲をみつめても、 見つめる人によって、思い描く造形が 違って見えるのかもしれません。 この日、見上げた空。 私には、ギ…

中央分水嶺「赤坂山」ごちそうさまでした。

北海道「宗谷岬」から九州の「佐多岬」まで全長約5000km 雲上から低地まで、水を分かつ道が延々と続く。 その中でも、ここ高島トレイルは、左に日本海。右に母なる琵琶湖を望む特別な場所。 そして、低山であるこの場所を歩くのは、「春」と「秋」が一番素敵…

中央分水嶺「赤坂山」森のオーケストラ

誰に媚びるでもなく。 一輪一輪が、凛とした個性を醸しだし、自分を主張している。 それでいて、お互いに響きあい、歌いあう森のオーケストラ。 森の音楽会が始まります。 この日の指揮者は、イカリソウ。 指揮棒を、風にゆだね、心のままに皆を導く名手です…

高島トレイル「赤坂山」

奥琵琶湖と日本海を隔てる国境を起点とする80kmにもなる高島トレイル。 前々から一度歩いてみたいとと思っていたが、踏破するには、3ー4日かかるという。 今回は、その中でも花の山として有名な、「赤坂山」を訪れた。 深夜に到着した登山口で寝袋に入り、ぐ…