のろやま

身の回りの小さな発見と驚きを見つける旅に出かけたい

薄れゆく

日本海に出る。 近畿から瀬戸内海を通り、日本海沿いの各地を巡りながら 北海道へと行きかった北前船 その面影は時の流れとともに薄れていくが、 当時を想い起こさせるものが所々に今も残る。 そんな一つが、こういった神社の一つでもあるのだろう。 *鳥取…

なあに?何か言いたいの?

いー 何かを伝えようとしているのか。 どこか人を思わせる狛犬の顔に見入る。 人のよりどころであった神社の多くは、人とのつながりが薄れ 人の心から忘れかけられている。 それでも、誰かが少しの掃除をされたりしている痕跡を見ると なんだかちょっとほっ…

狐の嫁入り

夏休み後半 広島から名古屋への帰り道は、のんびりと3泊の行程を組んでみた。 ざっくりと次の日の計画を前の日に練りながら次の宿を探してみる。 昔もこんな感じで全国を回ったことを思い出す。 これはまたまた面白い、 阿も吽もどちらも口を開けていらっし…

尾を上げて

広島に住んでいる頃は全く気が付かなかったが 中国地方界隈の狛犬さんはとても独特な形をしている。 今にも動き出しそうに獅子は舞っている。 ※岡山県新見市千屋実「千屋神社」 尾を高く上げ、人を威嚇し今にも襲ってきそうな姿をしている。 故郷の祭りでも…

盆踊り

交通量の多い一桁国道から海沿いの道へ避けて走ると 瀬戸内の穏やかで優しい海が広がる。 子供のころは、この海がこんなに優しい海だとは感じなかった。 素朴で、愛らしい。 そんな狛犬さんがいる場所でもあった。 よう来たね。 おかえり。 なんとなく、そう…

お手する狛犬さん

大阪から広島へ、いつもは交通量の少ない中国道沿いを のんびりと走るのが好きなのですが、今回は台風の予報もあり 1日で走りきる必要があり、山陽道沿いを行くことにしました。 そろそろ休憩をしてみようかな。 そう思ったころ、なんとなく雰囲気のある神…

優しい笑顔

狛犬さんが、それぞれとても表情豊かなことを知ってから なんとなく気になる神社が目についたら立ち寄って見るようにしている。 そんな時、こまめに立ち寄れるハンターカブはとても便利な足になる。 夏、沿道の狛犬さんを訪ねる狛犬ツーリングを行いながら …

続く道

天井から谷に下ると、周りはまた雲の中に入り始めた。 段々と視界が薄れてくる。 地図には「迷」マークがある。 確かに、霧に閉ざされると方向感覚を失い迷いやすいと思われる。 こういった道では注意が必要で、分岐毎に進行方向と現在位置をこまめに確認し…

大汝峰から

空が開けた。 大汝峰山頂に出ると、目の前に剣ケ峰、そして御前峰が大きくその姿を現した。 やはり足を延ばしたかいがあった。 雲も抜け、すっきりと空が広がる。 タイミング的にも申し分がない。 しばらく、この景色を堪能することにしよう。 荷を下ろし、…

空へ出る

小腹が腹すいてきたな。 ちょっと一休みして小腹を満たしていこう。 大量のアルファ米を入手したので、色々試してみているが、 今は、乾燥野菜+混ぜるシリーズが歯ごたえ、味ともにお気に入り。 一気に食べるのではなく、行動食代わりに少しづつ休憩の時に…

西の巻き道

おはようございます。 まだ人の少ない時間帯、それぞれの楽しみで遊ぶ。 晴れてきた。 振り上げ見れば気持ちの良い青空が広がる。 真正面に大汝峰がまじかに見え始めると、ハイマツの道が奥へとつながる。 さて、どちらに行こうか。 西側を巻いて北側から登…

光と風と大地

雲が開き阿弥陀様が、天から降りていらっしゃった。 弥陀ヶ原はそんな幻想的な風景がまっていた。 雲の向こうは青い青い空が広がっている。 だけどまたすぐに青い空は乳白色に染まっていく。 水彩絵の具の筆を水の中に入れてかき混ぜたよう。 弥陀ヶ原からし…

雲の中のエコーライン

南竜より東の空を望むとほのかに明るくなり始めた。 朝5時、雲の中にあっても、夜は開ける。 夜明けとともにテント場を後にする。 昨日下ってきた室堂への登り返す。 室堂への道は4本の道がある。 今回はエコーラインと名付けられた花の道を行くことにした…

南竜ヶ馬場の野営場

大量にもらったアルファ米がまだまだあり、お湯を沸かすのがメインなので 最近はコンパクトになるウィスパースーパーライトの出番が多い。 あ! ライターがない。 小物を入れた道具入れをひとつザックに入れ忘れていた。 ということは、箸やヘッドライトも忘…

南竜へ下る道

今夜のテン場へは、室堂から南へ一時間少々下っていく。 丁度、大倉山からここに登ってきたのと同じくらいの道のりです。 歩を進める稜線から東を眺めると、谷を挟んで大倉山の尾根が続く。 しばらく行くと、谷底に小屋とテントがちらほらと見え始めた。 南…

室堂平

御前峰がすぐそこに見え始めた。 「室堂」と「展望歩道」の分岐は近い。 もう一息、一服していこう。 ハイマツの通りを抜けると、雪渓が見え始めるとともに 赤とんぼが増え始めた。 夏は高山に登り秋とともに里に下ると聞く。 赤とんぼも涼しいところが好き…

大倉尾根のお花畑

大倉山の避難小屋を過ぎると、次々と花が現れ始める。 やはり、進んでいてとても楽しい花の山だね。 春の花は実を結び 夏の花は花開く 高度差により季節の端境期がほぼないといってよい 春夏秋冬 四季折々にめくるめく そんなところです。 #ハリブキ #キヌ…

夏のお花見へいく

金曜日の夜か、土曜日の朝か 出発のタイミングを悩んだ週末 山域に入っていくと、路面の状態が夜半に雨が降ったことを示していた。 朝出て正解だったかな。 風邪をこじらしたり、所用で3週間ぶりの遊山の週末は 月ごとに通っている白山を目指した。 岐阜側…

思い出箱

田舎の押し入れにほこりをかぶった箱があった ふたに「おもいで箱」と書かれている。 何だろうと開けてみたら思い出が詰まっていた。 そっと開けて母の思いを感じる箱 ランキング参加中短文エッセイ

太鼓の音に導かれ

あちこち走っていると、たまに地域のお祭りに出会うことがある。 そうした時は出来るだけ立ち寄って見ていくことにしています。 お祭りは、神様に感謝を表すほかに、地域の繋がりを確認する場でも あるのだと思います。 詔を唱え 気持ちを新たに結び直す。 …

ある週末の事

単身赴任も3年目 大阪に帰るときは大体カブと一緒 もう、地図を見なくても問題なく通えるようになり、 休憩ポイントも大体決まってきた。 そのポイントの一つに、小さなお茶屋さんがあり 試しに食べてみたソフトクリームがとても美味しい。 今回は、ほうじ…

それぞれの場所で

春、葉っぱに小さな花を咲かせる面白い「花筏」は、 ぽつんと大きな黒い実を実らせていた。 目立たないんだけど、なぜだか除くといつも色んな虫たちが集まっているので つい覗いてしまします この日は、大きな蜘蛛が身を伏せていて、わたしの気配を感じると…

レンコン畑

暑いねー ハスの花びらで、ちょっと元気のないアマくん 今まで気が付かなかったけど、アマガエルの目の瞼ってどうなってるんだ?? 調べてみると、どうも、下から半分だけ閉じるみたい。 今度もう少しよく見てみよっと。 ハスの花の中は、色んな昆虫も寄って…

大空へ

青空に向かって、全身真っ赤なトンボがゆらゆら揺れる。 人差し指を差し出して、ぐるぐるぐるぐる回してみる。 トンボの目は大きな目 沢山の目が集まっていると聞く この指は、どんな風に見えているのかな。 トンボの赤ちゃんはヤゴ! 羽根だけ生えたら飛ん…

虫取り網をもって出かけよう

お! いるいる。 秘密の場所を覗いてみると、カブトムシやノコリギリクワガワが 今年もちゃんと、居てくれた。 背中に穴が開いてるぞ。 クワガタと戦ったのかな。 昆虫の世界も楽じゃないね。 こちらの個体にも穴がある。 いや、ほんと大変だ。 別の木では、…

早朝の散歩のこと

なんだろなんだろ。 片道一時間、往復二時間なるべく歩くようにしている通勤の道は、 季節季節に興味深い移り変わりを見せてくれる。 雨上がりの水たまりに浮かんでいるのは、クスノキの花 そして、こちらはアリが集めてせっせと巣穴に持ち帰ろうとしている …

通勤の道のこと

夏は夜明けが早い。 今日は、恵那山がよく見えるひは、つい挨拶をしてしまう。 名古屋の中心部から北を眺めていると、濃霧に包まれたり、入道雲が沸き上がったりと、山裾と平地で雲の様子が全く違うことに驚くことが多い。 ゆっくりとすごした三連休 一日だ…

夏風邪のこと

先週末から、夏風邪をひいてゆっくりとしている。 2週連続で家でゆっくりするのは久しぶりかもしれないが、 まあ、ちょっとはゆっくりしなさいよと神様が言っているのかな。 季節の変化は、都会の中にいるとゆっくりと感じるが、 野山に出てみると、驚くほ…

笹原の眺め

夏色が濃くなってきた。 日一日と季節は進む。 競い合うように次々と世代交代を重ねる草木たち。 合わせるように虫・鳥・動物たちも活発に動く。 ガサガサ、ガサガサ 木陰で休息しているとが笹原ががさがさと揺れる音がした。 んん 怪しい。 熊さんのような…

雨上がりの森の中

前日の大雨の影響で家を出る時は、垂れこめた雲が山々を覆っていたが、 下呂温泉から少し東に位置する、白草山の桂の沢につくころには、 夏の日差しが差し込み始めていた。 森の環境で姿が変わる。 この森の銀竜草はひょろっとしているんだ。 それになんだか…